死刑容認、過去最高の85・6%…内閣府調査
(読売新聞 - 02月06日)
「なんでも死刑」の風潮の中で、死刑にまつわる不合理が事柄が顕在化してきているのに、「死刑にしてしまえ!」という声は大きくなるのだなあ。
「死刑になりたかったから」という理由で人を殺すアホが連続で登場したわけだが、世の中にはこの手のアホが複数おり、そのアホに対しては死刑というのは全く抑止力にならない。
また、量刑の問題でいうと、難波の個室ビデオ店放火、これは死にたくなってティッシュの箱に火をつけたという奴だが、これは16人殺しているので、責任能力があるとされた時点で間違いなく死刑なのだ。
で、一方で、江東マンション神隠し殺人事件、同じマンションの女性を拉致してバラバラにしてトイレに流した奴だが、これは「一人しか殺していない」ので無期懲役で確定している。
この量刑の差というのは、世間的には納得のいくものなのだろうか?
俺は死刑に反対する理由は、
1.冤罪の時にとりかえしがつかない
2.合法的に人を殺す制度が存在するべきではない
という2点のみであって、あんまり倫理的なものではない。
倫理というところで言えば、本当のところでは「こういう悪い奴は生体解剖とかしてやるといいんじゃないか」とか考えるし、また復讐は100%肯定する。
その上で、上の2点は、死刑をするべきではない十分すぎる理由であると考えるのだ。

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