イクバール・アフマドが「歴史修正主義」が新たな可能性としてすげえ肯定的に書いている、と昨日書いたのだが、
http://black.ap.teacup.com/despera/406.html
なんかすげーテキトーなこと書いちゃったんじゃないかと気になって現物の本をガラクタの山からほじくり出してみた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4872337190
帝国との対決―イクバール・アフマド発言集
p200
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「新しい世代の歴史家たち、修正主義者と呼ばれている歴史家たちが、現在、シオニズムによって発明されて中東に押しつけられた歴史に対抗しているのと同じです。この修正主義の歴史家たちはみなユダヤ人です。彼らはナショナリズムのイデオロギーによる歪曲に矯正を加えるという、尊敬にあたいする仕事をしています。」
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というものだった。
ここでの「修正主義者」というのは、こないだ来日したイラン・パペとかのことで、「ニュー・ヒストリアン」という言われ方すんのが一般的だ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4806805831
俺もこの「修正主義」というのを、あの「ガス室はなかった」とかゆってるアホどもの「歴史修正主義」と同一のものなのかと単純に認識してたんだが、この「ニューヒストリアン」というのは、・・・まあ俺が書くよりエドワード・サイードの解説見てもらった方が早いが、
http://www.k2.dion.ne.jp/~rur55/J/NewHistoryOldIdeas.htm
つまりはイスラエルの公式の建国史の神話を暴くというようなことで登場した人たちだ。
んで、政治過程としては、この人たちにイスラエル国家やその支持者から「反ユダヤ主義だ」というレッテルが貼られる事によって、「ガス室は無かった」とかいうアホどもとの混同が意識的にはかられていったという、あれですな。
日本でゆうたら「反日キャンペーン」と同じ仕組みで。
まあそゆことで。
イクバール・アフマドが「ガス室は無かった」とかゆってるアホどもを絶賛してたなんて話じゃありませんでした。すみません。
追記
てか、これってまさに俺自身がイスラエルのプロパガンダに踊らされていたっていう、トホホな話やね。

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