ヒツコク何回も言及してきたネタだが。
「日本はどの程度、アメリカ様の奴隷なのか?」という問題である。
http://black.ap.teacup.com/despera/34.html
http://black.ap.teacup.com/despera/137.html
左翼業界で戦後ずっと争点になってきた、日本帝国主義自立論争だが、最近になって、やっとそれが、当時の保守政権の側の分岐に対応した分岐である事に気がついた。
つまり、1954年にできた、日本民主党、吉田茂との抗争に敗れて自由党を離党した鳩山一郎が作った党である。
でね、この日本民主党が、対米自立、つまりは再軍備と憲法改定を掲げて登場しているのである。翌年に保守合同、自由民主党が登場する。日本民主党の綱領は、自民党に流し込まれた形となる。
んでね、左翼の「日本帝国主義自立論争」って、この動きに対応したもんなんよね。
この54年の段階の議論を、ずーっっとそのまま引きずっているという。
自民党の方向性としては(というか吉田茂が開発したシステムとしては)、基本的にアメリカの言う事を聞きつつ、「これ以上やったら、左翼が暴れるので政権運営ができません」ゆうて、アメリカの要求をコントロールしてきた。
けったいな事に、日本民主党出自の人脈は、この吉田茂システムを破壊して、対米従属を深める方向へと動く。60年安保改訂を実現した岸信介、沖縄の基地付き核付き復帰を実現した佐藤栄作、そして55年体制の隠し球だった総評を破壊した浮沈空母中曽根康弘、プレスリー踊りの小泉純一郎。
この歴代を経て、日本はついに、アメリカの付属物であると見なされるに至った。
もちろん、この間に日米関係は一定であったわけではない。また、冷戦時代には「衛星国」という言葉があった。ちっこい国は、二大覇権国家の「衛星」としてしか存在し得ない、という認識が持たれており、全ての国は、アメリカかソ連か中国に従属していて、そこでの「自立」とは、程度の問題でしかなかった。
で、冷戦崩壊を経て、EUが相対的に独立し、東欧がアメリカへの従属を深める、という展開の中で、3年前のイラク戦争である。
イラク戦争開戦の時の日本の行動は、まさに「アメリカの奴隷」というしかないものだった。世界中が、「日本はこんなにアメリカへの従属深かったのか!」と驚愕したのである。
これは果たして、小泉純一郎という一人の異様なキャラクターの為した事か?あるいは小泉を支持した日本の有権者が、アメリカへの従属を望んだのか?あるいは、外務省の外交がそのようなものなのか?
まさにそのイラク戦争開戦の時点で、外務省を追放された天木直人さんが大阪にやってくる。
来てね。
託児もあるよ。
【以下、転載・転送をよろしくお願いいたします!】
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《 緊急講演会 》
天木直人さんが語るレバノン・パレスチナのいま
(元駐レバノン大使)
http://palestine-forum.org/event/20060905-amaki.html
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■日時:
2006年9月5日(火) 午後6時45分〜9時(6時15分開場)
■会場:
クレオ大阪西ホール(此花区西九条6-1-20、06-6460-7800)
■行き方:
JR大阪環状線・阪神西大阪線「西九条」駅下車、徒歩約3分
地図:
■講師:天木直人(元駐レバノン大使)
あまきなおと。1947年生まれ。
1969年、京都大学法学部を中退し上級職として外務省入省。
中近東アフリカ局アフリカ第二課長、内閣安全保障室審議官、
在マレーシア日本国大使館公使、在オーストラリア日本国大使館公使、
在カナダ日本国大使館公使、アメリカ在デトロイト日本国総領事
などを経て、2001年2月〜2003年8月、駐レバノン日本国特命全権大使。
2003年3月、イラク戦争に反対する意見具申を行ったため、
外務省から「勇退」を迫られ、辞職。
現在は、講演・執筆活動を中心に活躍。
【著書】
『さらば外務省!―私は小泉首相と売国官僚を許さない』
『アメリカの不正義―レバノンから見たアラブの苦悩』など
■資料代:1000円(学生及び低収入者:700円)
※「学生・低収入者」の方は受付時に自己申告をお願いします。
※ 事前予約されると100円割引になります。
※ 託児を希望される方は事前に連絡して下さい。
■予約:下記連絡先の電子メールアドレス、またはFAX番号宛に、
(1)名前、(2)枚数、(3)電話番号、(4)住所
を明記してお送り下さい。
■主催: 天木直人大阪講演会実行委員会
■連絡先
Fax:06-6624-2835
Tel:090-9273-4316
Eメール:lebanon_heiwa@yahoo.co.jp
■みなさまへ
いま、中東情勢への向き合い方が厳しく問われています。
アメリカとイスラエルによる侵略・占領によって、
膨大な数の人命が失われ続けている実態を見ながら、
それでも「対テロ戦争」「中東民主化構想」に無言の支持を
与え続けるのか、それとも、殺される側、占領される側の視点から、
この地域における本当の自由と民主主義を渇望する人々の思いを
受けとめようとするのか。
今回の企画では、レバノンで現地の人々に、2年半にわたり、
大使という立場から関わり、イラク戦争を批判する意見具申を理由に
外務省を実質解雇されてからは、より自由な立場から中東情勢と
日本の政治のあり方について批判的に思索を深めてこられた
天木直人さんをお招きし、イスラエルによるレバノン侵攻の背景、
そして、それを非難することさえままならない、日本を含めた
国際社会の状況について、しっかりと考えたいと思います。
■呼びかけ団体 (8月26日現在、50音順)
・ATTAC関西
・イラク・フォーラム事務局
・イラク人医師シャキールさん支援グループ
・大阪YWCA国際部
・関西共同行動
・基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会
・憲法勉強会ベアテの会
・DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ
・日本聖公会大阪教区宣教部
・パレスチナの平和を考える会
■企画詳細サイト
http://palestine-forum.org/event/20060905-amaki.html

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