言及しなければ「ならない」ような事柄が多く起こっているのであるが、どうにも精神がどんよりしてまともな事をまともに論じようという気持ちが起こらない。「企業イメージの問題」について、ちょっと異様に思った事があり、誰も言及していないようなので書き留めておく。
ある若いねえちゃんと、なんの発展性もないどうでもいい話を、どうでもいい感じで喋っていたわけだ。ねえちゃんはBMWが欲しいという。で、こう、BMWが目の前にあれば、おもむろに免許を取りに行く、というのである。
「そんななあ、700万円も使って車買うんやったら、200万でスポーツカー買って300万でミニバン買って100万で軽トラック買って、20万でバイクの免許取りに行って80万でバイク買うわ!」
「それ一人で乗るの?」
「・・・じゃ、軽トラは君にあげよう」
よおするに、「BMW」というブランド名は、「ヴィトン」だの「エルメス」だのといったブランドと同じ地位を占めているのであり、ヴィトンなりエルメスなりといった価値観の前に、「そんなもんただの革のカバンやんけ」とか言ってもなんの意味も無いように、女子大生のねえちゃんに、それがでかい車か小さい車か、大勢乗れるのか2人乗りかとかそおゆうのを全部すっとばした地平で「BMWが欲しい」とか言わしめる力を持ったものとして存在しているのである。
いったい何の話をしているのかというアレだが。
これである。
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_060301.html
「新しい歴史教科書をつくる会」の新しい会長に、種子島経という人物が座ったという話であるが、この人の肩書きが、こうである。
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新しい歴史教科書をつくる会
会長
種子島 経(たねがしま おさむ) 元BMW東京(株)社長
昭和10(1935)年、福岡生まれ。東京大学教育学部社会教育学科卒業後、同法学部私法コース卒業。川崎重工業入社後、アメリカ・ドイツ等での勤務を経て、BMW社に転じ、BMW東京(株)代表取締役社長、同社特別顧問、フォルクス・ワーゲン・グループ・ジャパン(株)特別顧問を歴任。平成11年から新しい歴史教科書をつくる会理事、平成13年から17年まで副会長、昨年秋より再び理事。平成18年2月27日付で会長に就任。
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これって、BMWの企業イメージとしてはどうなんだろうか?
まあ、とりあえず俺はBMWを買う予定は無いが、ワーゲンなら子供の頃にうちにあったなあ。
「トヨタの社長が経団連の会長やってる」とかだったら、その立場的に当たり前といや当たり前の話なんだが、「つくる会」ってのは明確なイデオロギー集団なんであって。
とりあえず、BMWもスターバックスや吉野屋と同じ扱いだな。
追記
ちなみに、ボブ・マーリーが「BMWというのはBob Marley & Wailersの略だ」とかゆってBMW乗ってたという故事があることで、俺の中ではこの「つくる会」のニュースを目にするまで、BMWというブランドイメージは決して悪いものではなかった。
ドイツでの評判は知らない。

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