「何やってるんだウオッカ!!」
「あっ!」
「痛いことや苦しいことを有難がるなんて馬鹿みたいじゃないか!?
だけどそれがサラブレッドって事なんだ!
強さは牡牝の性別じゃない!心の力だ!そうなんだろ、ウオッカ!?
それが・・・努力と根性だ!!」
「はいっ!!」
馬群を割って進撃を開始するウオッカ。
「いくぞ!」
「はい!ダスカちゃん!!」
「イナズマーーーーーーーッ!!!」
「ダブルーーーーーーーーッ!!!」
「キィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイック!!!」
上がり33秒0の凄まじい末脚を繰り出し、牝馬ウオッカは先頭でゴール板を駆け抜けた!!
Fジテレビスタジオ内。
塩「牝馬による日本ダービー制覇を確認!」
長「同時に過去30年のデータが崩壊していきます!」
井「ありえない・・・ダービーの常識が壊れる・・・。この日本競馬界では許されない事だ。このままでは特異点が剥き出しになる!」
福「何てこと・・・第二のビッグバンが始まるという事・・・!?」
東京競馬場地下馬道。
「坂路コースは重なんです。ダスカちゃんはウオッカが雨女のせいだって・・・。」
「あ・・。」
「仕方ないから松国先生が作ってくれたサプリは後で頂きます。」
「何度もおねだりして、育成牧場時代のダスカちゃんの写真を見せて貰ったり、猫をからかって引っかかれたり・・・。
そのうち雨が上がるとダスカちゃんは言うんです・・・。
『さあ、秋華賞へ行こう。』って。
ウオッカは窓を開けて京都の馬場へ!」
「そうさ・・・約束楽しみにしていたのに・・・。何で笑っているんだよ!?」
「諦めたりしなければ、願いは何時か叶います。時間は幾らでもありますから・・・。」
「お前は普通の女の子になりたかったんだろ!?」
「ククリリ(クリフジ)が輝かせた特異点はウオッカが貰います。」
「もう独りにしないから!!嫌だ!ウオッカ!(フランスに)行くな!!」
「あっ!?」
「ダスカちゃんにはウオッカの特異点を捧げます!・・・なぜならば・・・!」
10年後、北海道。
ダイワスカーレット(以下ダ)「そう。ずーっと牧場生活。エリートお母さんなんだよ、私。そっちは?・・・アメリカ!?」
アストンマーチャン(以下ア)「これからアメリカの種牡馬との為にケンタッキーまで。北海道こそ今日のダービーで何か大騒ぎしてる?ま、お互い自分の子供が走るってわけでもないけどさ。」
ダ「知らないの?昨日、札幌の天文台が確認したんだ。」
神様を見たことは・・・多分、無いと思う。
もしも、神様にも願い事があるとしたら、それは何に願えばいいのだろう・・・。
この夜をずっと待っていた・・・!
どうしても彼女に会って話したい・・・。
何時も笑っていた・・・貴女の事を・・・。
なぜならば・・・!
なぜならば、貴女のあこがれ続けていた女の子『ククリリ』が今夜、帰ってくるのだから・・・!!
その日、ダービーマシン1号2号とその搭乗者(クリフジ、ヒサトモ)が64年の時を越えて帰還した。
オカエリナサλ
本当にすいません、遊びすぎました。
『トップをねらえ2!』一気に全巻見て、感動のあまりつい・・・。
トップをねらえ2!公式ホームページ
http://www.top2.jp/

0