「Curse of the Red River(2010)/Barren Earth」
CD紹介
フィンランド産のジャケとロゴがブルデスにしか見えないけど内容は落ち着いたプログレッシブデスゴシックメタルバンドの1st。
久々のCD紹介。CDを買う枚数は一向に減ってないどころか今年に入ってますます増えてしまって、積みCDが増えていく一方。レビューを書く余裕すら無い。
アマゾンU.Kからペラペラの包装に包まれて届いたこのアルバム。
はて・・・こんなのいつ注文したんだっけか?
最近よくあるから困る。ジャケとバンドロゴからしてデスメタルかな?と思っていたら全然違った。1.の不穏なSEから導かれるドゥーミーで重く引きずるようなリフ、物悲しげに舞うストリングス、深く歪みきったグロウルから一転、叙情的なメロディーを歌い上げるボーカル。間違いなくこれはゴシック。
何となくき馴染みのある音だなと思っていたらメンバーを確認して納得。
Mikko Kotamaki - Vocals (Swallow The Sun)
Olli-Pekka Laine - Bass (Ex-Amorphis, Mannhai)
Kasper Martenson - Keyboards (Ex-Amorphis, Ben Granfelt Band)
Janne Perttila - Guitar (Rytmihairio)
Marko Tarvonen - Drums (Moonsorrow)
Sami Ylisirnio - Guitar (Waltari/Kreator)
なるほど。当時の俺は(恐らくは)このメンバーを見て注文したんだろうと推測される。
このメンバーならそりゃゴシック度も高くなる。ようするに初期〜中期にかけてのアモルフィスにSwallow The Sunの重厚なデスボイスが相まってそこにプログレ風味を加味したという感じの内容。
オーペスほどマニア心丸出しという訳でもないのでプログレ耐性のない人にはむしろこちらのほうが聞きやすいのかも。
でもガチガチのゴシック路線で押す訳でもなく、北欧プログレらしい小気味の良いメロディアスなユニゾン、スペイシーなキーボードソロ、挿入されるフルート、凶暴なブルデスパートの後、不意に訪れる美しいピアノとアコギをバックにしたメランコリックなキターソロ。
よく言えば多彩、悪く言えば散漫、パーツの寄せ集めとも取られかねない程様々な色合いを見せる内容は意見の分かれる所。でもまあこれもプロジェクトバンドの醍醐味だと思うので個人的には問題無し。

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