「One Voice Many(1971)/Michael Angelo」
CD紹介
青鐘マスターの奥義「まずジャケを眺める、そしてタイトルとロゴを確認する。そして曲目を朗読すれば・・・ほらね、音が聞こえてくるでしょ?」を開眼してしまったかもしれないアメリカ産の米NY出身サイケ・フォーク・ロックバンドの71年にリリースした代表作。何枚目なんだろうか。
青鐘にはメタル専門CDショップのはずなのに、稀にこういったフォーク関連の商品も入荷する事がある。俺みたいなメタルマニアだけどフォークも好きっていう人種は結構いたりするんだろうか。
でもこのアルバムに関してはバンド名だけ見て某2ネックギター使いの巨匠関連の何かと勘違いして発注してしまっただけかとも思う。
まあジャケとポップだけを見て買って帰って、後で聞いて色んな意味で悶絶するという所業を何年も繰り返している俺のような人間がいるもんだから定期的に入荷さしてるんだろう。
しかし今回のもご多分に漏れず悶絶さしてもらった。しかもいい意味で。
何の前知識もなく購入してしまったがどうやらこのアルバムはニューヨークヒッピーサイケの名盤らしい。サイケはあまり好きでは無いのでこれがサイケなのかよくわからないけどさすが名盤と謳われるだけの事はある。
基本はAngel嬢が奏でるオートハープとVoを中心とした軽快なリズムと穏やかなメロディーを貴重としたフォークロック。そこに時折ファズの効いたギターや男性Vo(こいつの声がサイケと言えば最もサイケ的)が彩を添える。
「オートハープってボタン押しただけでコードが押さえれるバカでも弾ける楽器」という勝手なイメージを持ってしまっていたけど、これを聴いてそれが完全に間違いだという事が分かった。ものすごく音楽的で且つ高度なプレイをしてます。全世界のオートハープ奏者の方々にこの場を借りてお詫び申し上げます。
あとギタープレイもすごくいい。
元々の録音が良かったのかデジリマした人が達者なのか、音質は極めて良好。
今回、青鐘マスター直伝の奥義が発動したかどうかはわからないけど、本作が良盤なのに間違いは無い。
「そもそも再発されるアルバムというのは誰かがわざわざリマスターしてCD化させるぐらいだから、再発された時点で何らかの価値があるに決まっている」という持論を元に再発物を盲目的に買い漁る友人がいるけど、本作に限っては確かにそいつの言う通りだ。
みんなも青鐘で変なCD見かけたらじゃんじゃん買おう。そしたら青鐘の品揃えがどんどんストレンジな方向に向かっていくはず...But Who's Buying?

0