「Bonded By Blood(1985)/Exodus 56点」
CD紹介
かのインギー御代に「ミスが多すぎて指摘しきれない」と言わしめた1枚。
METALLICAのKILL'EM ALL以上に酷いサウンド(タムだけ遠くの方から聞こえてくる)だけど、それすら取るに足らないと思えるほどのポール・バーロフのボーカル。
いや、これをボーカルって言ってしまうとその他ボーカリスト(デスボイスな方々も含めて)の方々に失礼だ。
酷い、ただ酷い。「野獣のような」「凶暴」「邪悪」なんていう称号はとても与えることが出来ない程ただひたすら酷い。
ギターソロとかも大概酷いんだけどやっぱりポールの酷さが際立っている。
これを聴くと再結成以降のアルバムが馴染めない人がいるのもよくわかる。こんなものに馴染んだらそりゃ誰が歌ってもしっくりくるはずが無い。
こんな中でも一人気を吐くゲイリー・ホルトのリズムギター。クランチーだ。
「クランチーって何?」って聞かれても多分説明出来ないけど、このギターをあえて形容すれば「クランチー」という言葉しか思い浮かばないからしょうがない。
ジャケはいつの間にか発禁処分になったもようで、今はバンドロゴが描かれているだけのしょうも無い物に差し替えられている。やっぱシャム双生児はまずいか。
因みに、エクソダスの創始者はMETALLICAのカーク。1st発表前に脱退。
カーク・・・(笑)
スラッシュは音も演奏も見た目も酷くてはならない的なスラッシュ原理主義者にとっては名盤なのかもしれないけど、やっぱゴミだこれ(笑)
ただゴミと捨ててしまうには勿体無い、魅力というか中毒性があるのも確か。
愛すべきゴミといったところか。

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