「Day The Earth Shook: The Absolute Power/Manowar」
DVD紹介
出来るだけ冷静に書くつもりにはしている。
しかし、このバンドについて何か言おうとすると、どうしても不必要に力んでしまう恐れがあるので勘弁してください。
Earthshaker Festと銘打たれた2005年にドイツで行なわれたライブの千秋楽を収録したDVD。
画質、音質共に今までにリリースされた過去のどの映像作品と比較しても間違いなくベスト。
内容について触れたい所だがマノウォーについて語るにはマノウォー検定二級以上の資格を有している者のみしか許されていないので、詳しいレビューは避けよう。
まあ見所の固まりの様な内容だったが一番のハイライトは、これを一緒に観ていた友人の動きが、映像と完全にシンクロしていたことか。
そして驚くべき事に、この男、殆どテレビの映像は観ていない。
にも関わらず、ボーカルとベースのアクションを一人二役で演じ切っている。
常人には不可能な領域。
マノウォーへの忠誠心、何より人間としての基本的な資質が違うのだろう。要するに阿呆だと言う事だ。
愛すべき馬鹿とでも言うか、いや愛と言うよりも殺意が芽生える。殺すべき馬鹿。誰か殺してやってくれ。
凄いバンドに共通する物としてファンの資質があると思う。
面白いバンドには、それに匹敵するぐらい面白いファンが付いている。スレイヤーなんかはその好例だ。
ただ単にアブネー奴から、スレイヤーを真面目に論理的に考える奴(こっちの方が相当アブナイ)まで様々だが、そのどれもがスレイヤーへの深い愛を感じる。
ファンはバンドを愛しているが、その愛によってバンドは今日のポジションを築けているのもまた然り。
俺の目の前で狂った様にエアギターに興じる友人。
こういう奴がいるからメタルは止められない。

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