「Ever-arch-i-tech-ture/Axamenta 76点」
CD紹介
ベルギー出身の五人組。
メンバーチェンジが激しく、(ボーカルを除く)同じメンバーでアルバムを作ったことがない、プロジェクト色の強いバンド。
音を聞いた印象は前評判の通り、シンフォニックでブラックでプログレッシブ。
それ以上でもそれ以下でも無い。
書くネタと言えばPOSのダニエル・ギルデンドウがGでゲスト参加(Vo)してることぐらいか。
それにしても相変わらずダニエルの声は存在感の固まり。この曲だけかけたらPOSの新作と錯覚しそうだ。
テクはあるし音楽的才能も豊かなのは十分伝わるが、如何せんそのベクトルが「曲の魅力」に向いてない。
言うなれば「素材集」みたいに聞こえてしまう。
いくらダニみたいにスクリームしても、エンペラーばりのオーケストレーションされても、変拍子を交えたブラストかましても、聞いてるこっちのテンションは下がる一方。
どこを取っても平均点はクリアしてるけど、バイオメカニカル程発狂してないし、POS程(ある意味)狂ってもいない。
プログレッシブやコンセプトだの大風呂敷広げてるわりには、何だかこじんまりとした印象しか受けない。
平たく言えば器用貧乏ってことね。
こいつらは試しにビーチでアロハシャツ着て、トロピカルフルーツを貪りつつ、道行くネーチャンのケツでも眺めながら曲作りしたらいいんじゃないだろうか?
「女性の臀部曲線に反映する自己思念とそれらの概念上での画一化に伴う論理的考察」
なんてコンセプトアルバムが出来るかもしれない。

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