「未完成交響曲 第一章「出会いは突然に、そして必然的に」」
原作沿い長期連載(ラビ夢)
此れから始まるのは
「未完成交響曲」
という原作沿いの長期連載です。
かなり長くなると思います。
暫くお付き合い下さい。
この話は大体原作の「第46夜 クロス・マリアンの訃音」
の少し前辺りから始まります。
夢小説ってナニ?・夢小説キライ!!
という方は今直ぐ引き返して下さい。
・・・宜しいですか・・・?
・・・其れでは良い夢を・・・
もう、嫌だ・・・
私は
何の為に生きてるの・・・?
何一つ
守れないで・・・
生きている意味など
在るの?
もし、
神様が居ると言うのなら・・・
いや、居なくても良い。
お願い、
ダレカワタシヲタスケテ・・・。
* * * * * *
降ってしまった雪は、
散ってしまった花は、
過ぎてしまった時間は
もう、
元には戻らない。
・・・降り積もるだけ・・・
・・・散って行くだけ・・・
・・・過ぎて行くだけ・・・
二度と元には戻らない・・・。
・・・でも・・・?
* * * * * *
未完成交響曲(ミカンセイコウキョウキョク)
第一章「出会いは突然に、そして必然的に」
* * * * * *
「なぁ、アレン?此れ迷ってるって言わないさ?」
「そうかもしれませんね・・・。」
「『そうかもしれませんね・・・。』っじゃねーよ!!
完っ全に迷ってんじゃねーか!!此処何所だよ?!」
アレンとラビはクロス元帥を探して中国までやって来たのだが、
そこでコムイから、新たな任務が言い渡され森の中に入った。
しかし、案内が無かった為に完全に迷子になっていた。
と、行き成り目の前の木々が開けて木造の一軒家が見えてきた。
「おぉ?!有れじゃないか?!コムイが言ってた『天使の住む家』ってのは。」
「そうかもしれません。兎に角、訊ねてみましょう。
・・・ラビ、今直ぐ戦闘準備をして下さい」
そう言ったアレンの左目がAKUMAに反応していた。
「イエッサァ!!」
AKUMAがドンドン近づいて来る。
と、突然
バァン!!
という大きな音と共に家の扉が勢い良く開けられた。
「好い加減にしてよ・・・。こっちは二日酔いで眠いのにっ!!」
其の言葉と共に現れたのは長く美しい銀髪に
黒い上着から覗く白銀の翼を持つ一人の女性。
突然現れた女性にアレンは暫く呆気に取られていたが、
思い出した様に隣に居るラビを見た。
「ストライク!!」
案の定其処には目をハートにしてキラキラと輝いているラビが居た。
アレンは「あぁ、やっぱり・・・。」と、心の中で呟いた。
そんなアレン達の事は見えていないかの様に其の女性は
「毎日毎日、こんな朝早くから来ないでよ!!」
と、足首まで有る長いスカートを翻し、叫び一気に飛び立った。
「え?!有れ本物?!」
思わずアレンも叫んでしまう。
飛び立った女性は両手をAKUMAに向ける。
すると、何処からか風が吹いてきて彼女の掌へ集まっていく。
ゴォォォォ!!という大きな風の音がしてきたと、思う間もなく
其の女性は叫ぶ。
「クロス・カッター!!」
叫ぶと同時に風の刃がAKUMAに当たる。
ドオォォォン!!という爆発音が周りに轟く。
「!!まだ残ってたか・・・。」
呟いて直に次の技をAKUMAに当てる。
「トルネード・キャノン!!」
今度は小さな竜巻が幾つも飛んでいった。
ドン、ドン、とAKUMAが吹き飛んだ。
其処にはAKUMAは無くなり、
銀髪の女性と、
呆気に取られているアレンと、
相変わらず女性に見惚れているラビが居た。
ゆっくりとその女性がアレン達に近づく。
「貴方達旅人?怪我は無い?」
「あっ!!大丈夫です。
其れより貴方は「あら?貴方達エクソシストだったのね。」」
アレンの言葉を遮る様に呟いた女性から聞きなれた言葉が出てきた。
「?!しってるんですか?!!」
「まぁね。其れより、私を連れに来たんでしょう?
ちょっと待ってて。直に荷物を纏めるから。」
そう言いながら女性は家の中へ入って行った。
* * * * * *
其れがオレと彼女の三度目の出会い・・・。
* * * * * *
出会いは
突然に・・・。
そして、
必然的に・・・。
・・・如何でしたか?
この話はまだまだ続きます。
時折番外編などを挟んでいきたいと思います。
其れではまた・・・。

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