久々に更新です;;
長い間放置してしまってすみません;;
連載の第三章です。
ここから暫くシリアス展開が続きそうな予感が・・・。
・・・宜しいですか・・・?
・・・其れでは良い夢を・・・
「なぁ、フィノラ?」
「何ですか、ラビさん。」
「・・・ラビで良いさ。フィノラのイノセンスってその背中の翼なんだよな?」
「・・・多分そうだと思います。」
「(多分って・・・;)ふぅーーん・・・。じゃさ、イノセンスの能力は何なんさ?」
「さぁ?私もよく分かりません。恐らくは風を操る能力だと思いますが。・・・其れより今はAKUMAを倒すことが先です。」
「・・・そうさね。んじゃ、いくさ!!」
* * * * * *
戦いは始まった。
光と闇、
白と黒。
どちらが勝ち、
どちらが負けるのか・・・。
其れは誰にも分からない。
* * * * * *
未完成交響曲 (ミカンセイコウキョウキョク)
第三章 「戦闘開始」
* * * * * *
次々と空より現れるAKUMA。
その数は、
「・・・ざっと見、100超えてるっぽいさ;;」
・・・だそうだ。
「早く片付けてしまいましょう。」
「そうさね!!んじゃ、一気に行くさ!!第二開放・判!!」
ラビの周りに様々な文字が刻まれた印が浮かび上がる。
その内の一つ、“火”の印をラビは槌で叩く。
「マル火!!劫火灰燼・火判!!」
直後、地面に浮かび上がった直径10mはある巨大な“火”の文字から炎の“蛇”が出現し、AKUMAを焼き払っていく。
「よっしゃ、これで40体位は片付いたさ!!」
「次は私が。」
翼を大きく広げたフィノラが地面へ手を付く。
「ラビ、私の後ろにいて貰えますか?」
「おっけ!!」
フィノラの真後ろへ廻るラビ。
フィノラは集中しているのか瞳を閉じている。
ゴゥッ!!とフィノラの手の周りで風が巻き上がる。
風と共に地面の砂も巻き上げられてゆく。
「(・・・?一体何が起こってるんさ??!)」
「サンド・トルネード!」
フィノラが静かに告げた途端、風に巻き上げられていた砂が一気に舞い上がり巨大な竜巻を生み出した。
砂を含んだ竜巻はAKUMAを巻き込み破壊してゆく。
「(す、すっげェさぁ!!)」
あっという間に残っていた全てのAKUMAを片付けてしまった。
「・・・これで殆どのAKUMAは片付けられたと思いますが・・・。
念のため周りを捜しましょう」
「おぅ!!そうだな!!」
フィノラとラビは辺りの茂みや岩陰にAKUMAが残っていないか丹念に捜す。
と、ラビの背後に怪しい影。
「危ない!!」
「へ??」
ラビが気づいた時には既にAKUMAは攻撃の刃をラビへと向けていた。
* * * * * *
「っぅ・・・。(何が起きたんだ・・・??!)」
何かに突き飛ばされた感覚がラビを襲う。
「(AKUMAの攻撃、喰らったんか?!!)ぐ・・・。フィノラ、は??!」
何処かで打ち付けたのか痛む頭を抑えて慌てて周りを見渡すラビ。
すると目の端にグッタリと横たわるフィノラを捉えた。
「おい、フィノラ??!どした・・・?!」
抱き上げたフィノラの額から一筋の血が流れ出ている。
「(まさかオレを庇って??!)」
目を覚ます気配は一向に無い。
『ギャハハハハ!!女がエクソシスト庇って死んじまったか??!』
AKUMAの耳障りな嘲笑が響く。
「お前・・・レベル2か・・・??!」
静かに怒りを表すラビ。
『だったら何だよ??!』
「お前の能力はなにさ・・・?」
するとAKUMAは
『もう少ししたら・・・その女が目を覚ませばわかるよ!!』
と、告げた。
「?、フィノラが、か??」
と、その時。
「ぅ・・・。」
「フィノラ??!」
ゆっくりと瞼を持ち上げるフィノラ。
しかしその瞳は光を燈しておらず、
“青”く濁っていた・・・。
・・・如何でしたか?
ヒロインに一体何が起こったのでしょうね?
では第四章でお会いしましょう・・・。

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