俺は人を憎めない。嫌いなヤツはいても憎めないんだ。それが幸か不幸かは知らない。共産党もホモも嫌いだが、そいつが良いヤツなら問題ない。友達になれる。
人は自分に無いものに憧れるもんだ。だから肩書きと外見だけで他人を憎悪出来るヤツらに憧れてしまう。もし俺が白人なら、K.K.K.かネオ・ナチに入ってたろう。(K.K.K.は映画「ミシシッピー バーニング」に、ネオ・ナチは映画「アメリカン ヒストリー X」によく描かれている。)南軍旗のプレートを付けたボロボロのピックアップトラックは最高にカッコイイし、スキンヘッドに黒のMA‐1、ドクターマーチンなんて着こなしには無条件で憧れるしかない。
ヘイト・グループ(憎悪の集団)と呼ばれる彼らの大半は社会的負け組だ。K.K.K.が今も活動してるのかは知らないが、全盛期その大半は、田舎のプア・ホワイト(貧乏白人)だった。ネオ・ナチの大半は定職を持たない肉体労働者だ。つまり彼らには、生まれ持った“白人”という事以外に誇れるものが無い訳だ。その意味では俺も、生まれながらの日本人である事以外誇りの無い“プア・ジャップ”だ。
派遣で働き、ワンルームに住んでる“プア・ジャップ”は大勢いる。しかし、彼らが外国人排斥を訴えたなんて話は聞いた事がない。それどころかパチンコ屋に入り浸って、北朝鮮に資金提供してる始末だ。
別に人種差別を肯定してる訳じゃない。しかし、生まれ持った国籍、肌の色に誇りを持てない日本人とは何者なんだ?こんな国に誇りが持てない、なんて言うなら、選挙で誇り高き一票を投じれば良い。それでダメなら、自分だけは誇り高き日本人になれば良い。何かに迷ったり、血迷った時は「自分は何者か?」と自分自身に問い掛けて見れば良い。「誇り高き日本人だ!」と答えられれば最善の行動がとれるはずだ。誇り高き日本人なら、年金をネコババ出来る訳がないし、ましてや痴漢など出来るはずがない。
問い掛けた答えが、すぐに出なくたって良い。うつむき加減に答えたって良い。俺だって常に胸を張って答えられるかは疑問だ。大切なのは、常に自分は何者なのかを問い掛ける事だ。
我に問う。我は何者ぞ?と。

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