土曜日は早稲田にライブを観にいきました。正直、あんまり期待していなかったけどACUTEは評判通りかっこ良かったし、PROLETARIARTのステージも素晴らしかったです。
PROLETARIARTは3年位前にもライブを観てカッコ良いと思ってたし音源(デモかな?)も持ってたんだけど、この日のライブは本当に凄まじくて感動しました。タイトなクラスティー・サウンドにMCから地続きの"演説"に限りなく近い調子ながら凄まじい、個人的な視点からのポリティカルなアジテーション。特にボーカルの印象が強くなっちゃうけど、本当に真面目な人が真剣に音楽やってるんだなーと。単純にリスナーとして音楽を楽しむ時にポリティカルな思想っていうのは最近はもうあんまり関係なくなってきちゃったけど、バンドがポリティカルであるっていう事が自身の内面に与える影響っていうのはやっぱり有ると思う、それが視える部分だったらアジテーションするボーカルだし、演奏ににじみ出てくるエナジーだったり凄まじい迫力っていう感覚的な部分にも現れてくるんだと思う。なんかこういう"真面目"で真剣なバンドは久々に観た気がする。もちろんその"真面目で"って言う部分が"遊びに"っていう方向に振れているバンドも同じく素晴らしいと思うんだけど。やっぱり、中途半端なものじゃなくてどっちにしても振り切れた人達の音楽が聴きたいし、そういう音楽じゃないとグッとこないってことですね。
xEVEN THE ODDSx
この前マイスペで知ったマサチューセッツのストレイト・エッジ・バンド、xEVEN THE ODDSxがもの凄くかっこ良い。迫力の有るBeatdownと追いつめられる緊迫感。音源もゲットしたいけど、まだリリースはないんすかね?
最近、ヤバいバンドを探す時の一つの指標として個人的にストレイト・エッジっていうのが結構重要なキーワードだったりします。元々ナード寄りのアイディアだったのが過剰な自警意識からか完全にジョック側の有る種マッチョな音楽に移行したっていう部分も興味深いっていうか、その内面にヤバさを感じます。ストレイト・エッジはまぎれも無く音楽にシーンから生まれたカルチャー、スタイルだからそれが音楽で表現/宣言されるのは当然だと思うんだけど、やっぱり音楽的なジャンルでも無くて…ストレイト・エッジっていうアイディアは単純に外に発していくだけで成立する建前的なメッセージや思想とは違って(実際には)個人的なライフスタイルの裏打ちが必要で、それ(ライフスタイルと音楽をイコールで繋げること)をバンドとして周囲に高らかに宣言っていう感覚っていうのは実は相当にヤバいと思う。それを宣言する事で得られる、自分を律するという感覚とかそこから生まれる同士との団結、優越感や排泄的な思想はそれ自体が良いか悪いかは別として、個人には勿論バンドの音や演奏にも確実に影響しているんじゃないかと。例えば自分はドラックをやらないしお酒ももう飲まなくなったけど、今タバコを辞めたらストレイト・エッジかといったらそれは違う訳で、そこにはそれを宣言する覚悟が絶対に必要。それをした人達、肝の座ったメンバーが出す音っていうのは説得力や迫力が絶対出てくると思うし、特別ななにかも多分有るんじゃないかなと思ってしまいます。もしかしたら非SxEの自分が色々書いてもアレかもしれないんだけど、その覚悟には憧れてしまうっていう。だから余計に特別に聴こえるのかもしれない。けど、最近ヤバいと思うバンドにストレイト・エッジを掲げるバンドが多いっていうのは事実。もうちょっと色々掘ってみます。
音楽そのものの影響と同じように個人のバックボーンになるカルチャーやライフスタイルに興味が有る。それは音楽を聴くだけでは想像の域を出ないけど、その想像が音楽を聴く上で凄く重要だと思うっす。