以前から教えてもらっていた、リドリー・スコット監督の映画を2本観る。
『デュエリスト-決闘者』
タイトルの通り、15年間に渡って決闘を繰り替えす19世紀のナポレオン軍の2人の軽騎兵将校の史実を元にした小説が原作。状況をひたすらに描写していく感じが凄く渋いし、状況を映す背景も素晴らく美しい。映像自体の質っていうのは凄く気になるんだけど、情景っていうのには今まであんまり注目してなかったけど、コレは本当に凄かった。絵画然として、それだけでも正に"絵になる"。綺麗な映像をこれ見よがしに魅せられても意味がないけど、それ自体がコダワリ抜かれで意味を持づ演出になってるところが凄い。ストーリーの設定自体も恐ろしく渋いし、特典の監督インタビュー、コメンタリーで分かる天候や偶然の符合も興味深いです。久しぶりにDVD1本丸々堪能しました。
『白い嵐』
こちらも有名な海難事故を元にした、訓練船に乗り込んだ少年達と船長の話。『デュエリスト』に比べるとメロドラマの要素が大きいんだけど、単純なエンターテイメントにはならず、有る種感情を排したような淡々とした俯瞰の視点で描かれている感じがやはり凄く良かった。主人公となる少年は居るものの、それぞれの少年達や乗り組み員のエピソードが連続し入り乱れる感じは、ドラマを印象的に描くというよりは、状況を純粋に切り取ったという感じで、『映画のリアリティー』とはまた別のモノが有るんじゃないかなと。間に挟まれる海に浮かぶ帆船や荒狂う海の"画"もやはり素晴らしくて、こちらもやはり状況を切り取る事で得られる美しさと凄みが有ると思う。これは、フォーマット自体にも感動するタイプの映画、凄かったっす。
あんまり上手く感想も書けませんが、素晴らしい映画を観れて良かった。自分で選ぶと、適当なDVDとか選びがちだったりなんでこういう映画を教えて貰えるのはありがたいです。
寝不足になりながらも、平日に映画が観れる状況っていうのは、まだ余裕が有るって事ですね。
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今年の夏は、オックスフォードのシャツにチノパン、白のデッキシューズっていう格好がしたいっす。
先週日曜は渋谷でBILLY CLUB SANDWICHの来日最終日、凄まじかったすね。
今週はナチュレゲと新大久保の企画で。