また凄まじいdemo音源。SWEAR TO GODのメンバーの殆どが以前に在籍していたという、MA州EASTHAMPTON出身のバンドの04年リリースのdemo。メンバーと同様に音も殆どSWEAR TO GOD。単純なコードが生み出す危険な空気とメジャー感や華を全く感じさせないグルーブが完全に凄まじいbeatdown hardcore、最高です。この辺りのバンドはdemoが一番ヤバいっていう話を友人としてたりするんすけど、こういうの聴くと確信してしまいそうになります。しかも、このバンドもそうだけどdemoしかリリースしないで解散してしまうバンド(SWEAR TO GODもそうみたいすね、残念)が醸し出してしまうヤバさっていうがまた特別なような…、そのヤバさが有るからdemoしか出せないのか。とか、想像してしまいます。しかし、この音源とかSWEAR TO GODのdemo音源集、Tシャツとかが日本の通販サイトで普通に買えちゃうっていうのは、よく考えると凄まじい事実っすね、ヤバい!
で、そういうことも含めて00年代のタフガイ系のバンドは凄くDIYな感じがするんすけど、多分本人達はそれほど意識とかしてないと思うんだけどエモとかクラスト系のDIYを掲げて、頭でっかちになっちゃうバンドの数倍リアリティーが有ると思うし、それに必要なネットワークももっと強固な気もしますね。アンダーグラウンドに根をもつバンドは何をやっても、どんな活動をしても、どうしようもなくアンダーグラウンドだっていう事と同じで、やっぱり、自分のケツは自分で拭ける男達がやってる音楽はリアリティーが有るんじゃないかなとか、想像してます。
SWEAR TO GOD - Demo Collection
解散記念(?)の未発表、ライブ音源を含めたdemo音源集。こっちもやっぱり凄まじい。
VA / A Product of Six Cents
97年リリースの激・バイオレンスなコンピ。The End Of The Century Party,AssholeparadeにSpazz,Short Hate Temper等、9バンド収録。個人的にはちょっと有りそうで無い感じのメンツかなと。内容もバッチリなんすけど、各バンドのロゴをレーベル側が(多分)勝手にグラフ調にしたジャケが最高かも…、これのThe End Of The Century PartyでTシャツ作っちゃおうかな(笑)
調子にのって貼っておくっす。凄いなー、そして懐かしい感じと。
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不景気を感じる事も有りつつ、仕事以外で毎日寝不足。余裕が有るのか無いのか、多分余裕。
土曜の仕事が早く終わったら、早稲田行きたいな。このメンツにNUMBっていうのがヤバい気が。後、NOT A NAME SOKDIER観たいっすね。
6/20(sat)
“UNITED THRASH NIGHT vol,67”@早稲田 ZONE-B
・ACUTE (OKAZAKI)・STRIKE OUT (OKAZAKI)
・NOT A NAME SOKDIER(OKAZAKI)・UNKIND
・NUMB・ENCROACHED・CRUCIAL SECTION
18:00/18:30 / 1500 D
Old Gloryから94年リリースの2nd 7inchをゲット。普段はプレ値のレコードなんて買わないって言ったりしてますが、また適性以上の金額を出してしまいました…。が、やはり素晴らしくて特別な音楽。疾走感の有る曲調、変拍子とせつなさの残るフレーズにメンバー全員がボーカルを取る。テクニック面とは別の意味で息が合って、一丸となった演奏。Turning PointのディスコグラフィーCDとも同じようなモノを感じたり、やっぱりコレは全ての意味で青春そのものの音楽なんですよ。今聴いても説明出来ない、ソワソワした感覚を味わいました。前に友人がこのバンドの音源は特別な時にしか聴かないって言っていたんだけど、そういうモノはそれぞれに有る個人的な事なんだろうし他人と共有するのも難しいと思うんだけど、この時代、90年代の海外のハードコア/激エモ・シーンをリアルタイムで少しでも追い掛けていた人なら多分その感覚は共有出来るんじゃ無いでしょうか。音楽が演奏者だけじゃなくて"シーン"自体も成長するものとするなら、この時代はまさにその青春時代。青春の全てが素晴らしいとは思わないけど、"シーン"自体が成熟に向かうなかでも「ASSFACTOR 4は絶対解散しない」と当時言い切っていたこのバンドは青春の青臭いけど素晴らしい部分、その象徴なのかもしれない。今日だけでもう10回以上聴いたけど、この次にまた針を落とすのはいつだかは分からない。だけど、確実に特別なレコードを手に入れたと思います。