Coche Bomba /Poco O Nada - Just Another European Bullshit
この前ちょっと話に出たので、聴き返したらやっぱり凄く良かった。当時は結構レコ屋ではプッシュされてたような気もするけど、話題にはならなかったような…。
日本のArgue Damnationともスプリットを出している、フランスのポリティカル・カオティック・ハードコア、Coche Bombaの10inch。Revolution RecordsとBad Card Recordsから96年のリリース。バンド名はスペイン語で車爆弾。多分、パレスチナ過激派がイスラエルに対して行っている、爆弾を搭載した車による攻撃(kamikazetとも呼ばれたりする)から。高低ツイン・ボーカルの歌詞もスペイン語で歌われていて(高音ボーカルは完全ラテン・スタイル)、根底に有るのはラテン・ハードコア。French Crudosのコピーもあながち間違ってない。けど、短い尺の曲にカオティック・パートやスロー・テンポ、天然の崩壊ではなく意識的な混沌と湿ったユーモアを詰め込んだ独自のスタイル。USのバンドともちょっとずれてるし、こういう成り立ちのハードコアってあんまりな居ないような気もします。色々とやりつつも、とっちらかったり、"奇天烈"(とかってコピーは鼻につくっす)なんて印象も受けなくてストレートにハードコアとして聞けるところが、結構凄いと思います。熱い情熱とひねたセンスをインテリジェンスと信念で纏めたハードコア、最高。ジャケは見開きで、開くと警官が全裸に、テレビに映るのは苦しむ子供。下品なジョークじゃなくて、強烈な皮肉。つまりはそういう事だなと。ずっと前に7epも載せましたが、それも最高。と、いいつつ殆ど情報がなかったりするんで、もう少し掘ってみます。
95年位のライブ。LIP CREAMのシャツ着てますね。
98年位からKURUMA BAKUDANって言う名前で活動してるみたいで、音源も数枚出してるし03年にはUSツアーもしてるけど、今もやってるんすかね。KURUMA BAKUDANの音源(GAIJIN DECLINEってタイトルも凄いな…)も欲しいっす。