みなさん、今年のグラミー賞はどうでしたか?序盤はメアリー・J.ブライジの日になるかなと思いきや、やはりジェネラルな場で評価されるのは大変なんだなと痛感しました。
メアリー・J.ブライジが受賞されたのは全部自分のフィールド、R&B部門などばかりで主要4部門には一つも引っ掛かりませんでした。
結果的にはディクシー・チックスの一人勝ちという感じでした。この人達は4年前位にもグラミーノミネートされていて、その時にブッシュ批判やら何やらでカントリー界からも追い出されれる身となって辛い日々を送っていたようですが、今回堂々の5冠達成。これで胸張ってカントリー界を闊歩できますね。さて今までディクシー・チックスを批判してきたカントリーの大御所達は手の平返すのかな?
パフォーマンスの方はコリーヌ・ベイリー・レイ、ジョン・メイヤー、ジョン・レジェンドの共演は素晴らしかったなぁ、特にジョン・メイヤーが。ここ最近パフォーマンスするアーティストの中で歌いながらあんなに弾きまくる奴いないからね。歌よりもギターが主役になってたから。スティーヴィー・レイヴォーン風リックをバシバシ決めて、レイヴォーンフリークっぷりを世界中に見せつけたね。
しかも、パフォーマンス直後に受賞、『え、俺?』みたいな顔して壇上に立ち、特に毒舌も無くスティーヴ・ジョーダンにサンキューで『あぁ、時間ないね…』っな感じで立ち去りました。ジョン・メイヤーはもう一枚『TRY』がロック部門でノミネートされていましたが、こっちはチリ・ペッパーズに持っていかれました。
パフォーマンスだともう一つ、今年イーグルスの『ホテル カルフォルニア』が発表されて30周年という事でトリュビュートされていました。やってる連中はあまり知らない人達でしたが、ギターの奴メッチャプレッシャーだろうなぁ…と思いました。だってあんなにも世界的に有名なイントロを全世界生中継で弾くんだよ。自分の曲ならまだしも。
主要部門以外だと注目していたハードロック部門、受賞者はウルフマザー。バックチェリーの苦難の道はまだまだ続きそうです。メタル部門では帝王スレイヤーが獲得、やはりパイオニアは強し次回は頑張って主要4部門に食い込む作品を作ってみよう。意外な所だとラリー・カールトンがソロ、フォープレイと同部門で2枚ノミネートされていた。さすが『Mr.335』は伊達じゃない。
今年は特にバンドのノミネート、パフォーマンスが少なかったので、来年はバンドにもっと頑張って欲しいな。
★グラミーヒストリー
今年はメアリー・J.ブライジが8部門ノミネートされたが、3部門しか(それでも十分凄いけど)受賞できず、主要4部門は 一つも獲れなかった。過去にも3度ノミネートされたが、主要4部門は受賞していない。このグラミーの花形、主要4部門は本当に獲得するのが大変なのだ。
昨年マライヤ・キャリー、カニエ・ウェスト、ジョン・レジェンドも8部門ノミネートされたが受賞したのはわずか3つ。そんな中、昨年の『U2』は5部門ノミネート5部門受賞、内主要3部門獲得。今年のディクシー・チックスも『U2』同様5部門ノミネート5部門受賞、内主要3部門獲得という偉業を成し遂げたのだ。
過去にはインディア・アリー、バック・ストリート・ボーイズのように主要部門を含め6部門近くノミネートされても一つも獲得出来なかったなんて事もあれば、クリストファー・クロスは6部門ノミネート6部門受賞、しかも主要4部門完全制覇なんてのも。主要4部門の完全制覇は史上二人しかおらず、もう一人はノラ・ジョーンズなんですね。
主要4部門の完全制覇には至らなかったが『最多ノミネートの鬼』がいる。ご存じマイケル・ジャクソン12部門ノミネート史上最多8部門受賞。『もう全部持ってって下さい。』って感じです。これに肩を並べるのが同じく8部門受賞カルロス・サンタナなんですねぇ。
さあ、来年で第50回を迎えるグラミー賞、『怪物』はあらわれるのか?期待!
