
道路清掃車の音で目が醒めました。昨夜泊まったイルピーノは前にもお話しましたように娘が研修していたレストランの上です。
「世界遺産なので近代的なホテルじゃないよ」の言葉通りでしたが清潔で気分よく眠れました。狭い路地の向かい側の部屋の様子が良くわかります。
朝ごはんを昨夜ピザやさんで会えなかったフランチェスカさん達のバールで食べる事にしました。
イルピーノはサンマッテオ門の近くサンドロたちのバールは結構離れたサンジョバンニ門の外にあるので荷物をホテルで預かってもらい行く事にしました。イルピーノのご主人は「いいよ私が見ていてやるよ、ここはマザミの天地だから」と冗談を言って引き受けてくれました。
バールに行くと会えないと思っていたフランチェスカさんはびっくりしていました。やっぱりサンドロとは意思の疎通が無いようでした。
良く熟れたトマトとパン、コーヒーをいただいきました。
城内のバッグやさんのご主人も朝ごはんを済ませに来ていました。
店が一息ついた頃サンドロとは軽くハグ、フランチェスカさんとは日本だったらセクハラになりそうにハグをしてもらってお別れをしました。あいにく強い雨が降ってきました。「お客さんが忘れていった傘が死ぬほどあるから持って行って」と2本傘をもらいました。
途中の電車で食べるパンをイルピーノの倅さんが昨日から始めたパン屋さんで買いました。トータルで「10ユーロでいいよ」のご好意にも甘え、グイドさんが迎えに来てくれるサンマッテオ門に行くと時間ぴったりに車がきました。
今日は道が混んでいるからと近道をすることになりました。
その道の途中グイドさんがクラクションを鳴らし「マルコ!」と叫びました。イタリアンブルーの傘をさし同系のスーツでお洒落したマルコさんは1日中ウリンニャーノとサンジミニャーノの間を往復しているそうです。狭い地域なので血が濃くなり精神的なハンデを背負った人がいるそうですそういった人達を隔離したりしないで地域で面倒見る事になっているとのことでした。
そう言えば先ほどのバールの前で娘と会ってビックリしていた男性もやはりマルコさんと言ってハンデがあるようでした。
ポジポンシ駅に着き髭顔のグイドさんとジョリジョリしたハグをしてお別れをしました「タカシ今度は僕が日本に行くよ」と帰って行きました。
フィレンツェ行きの電車で今朝買ったパンを食べ楽しかった2日間の話をし、今度はなどといっているうち乗り換えのフィレンツェに、時間が来ないと何番線に付くかわからないユーロスターに乗り換えました。ローマ行きは満席でサンドロが「今日のローマはサッカーとジロデイタリアのゴールがあるから凄く混んでいると思うよ」の言葉どおりサッカーのサポーター達が乗り込んできました。
ユーロスターが3時間も遅れてしまった話はいくらなんでも長すぎるので又いたします。