

サンドロ達のバールは門をでた広場に面してあります。
おとといからフランチェスカがランチは私達の店に来て、と言いサンドロはスシ、サシミを作っておくよと冗談を言っていたが1級の料理人の作ったランチは私達のイメージしている昼飯をはるかに超えていました。おもわず皆で拍手をしてしまいました。
埴輪のようなお化粧をしたフランチェスカは最近手に入れたカメラ機能のある携帯とノートパソコンがすっかり気に入っているらしく店が立て込んできてもそちらに気が行っているようでした。「ジャポーネー」などと言いながら写真をとりまくっては笑っていました。
ちょっとした事情があってサンドロは文句も言えず、にやにや笑っていました。今夜グイドお薦めのピザ屋さんに行く事になっていますが、ちょっとした事情でフランチェスカは来ないかもしれません。
その後広場の反対側から出発しているバスに乗ってシエナまで行きます。もう会えないかもしれないと思ったのでしょうかフランチェスカは埴輪化粧がぬるっとするほどハグをしてくれました。
サンドロは昼飯をご馳走してくれシエナまでのバス券までプレゼントしてくれました。
私は心配なので又今夜と念押ししました。フランチェスカは娘に「サンドロと口を利くな」のような事を言ったようです。
仲良くやってくださいよ、いいお店を手に入れたんですから。
バス停に行くと1分ほど遅れてしまったためもう出発した後でした。その後の途中で乗り換える便でシエナに向かいました。