身上玉、子供の頃ビー玉で しんしょうだま って言うのがありました。
地域によって違うと思いますが、緑色の小さいのが いっこんだま(一個玉)中に模様の入ったのを にこんだま(2個玉)中ぐらいのを ごこんだま(五個玉)大きいのを10っこんだま(十個玉)などと呼んでいたと思います。
それらの中で一番気に入ったものを身上玉と言って特別なものにしていました。
初め隣近所の悪がき同士で遊んでいるのですが、少し大きくなるとビー玉でポケットを一杯にして一寸離れたテリトリーの外に勝負をしに行くのです。
場所場所でルールが少し違うのですがその辺はガキ大将同士で確認しあいます。
まるでやくざの賭場のようですね。
勝って意気揚々と凱旋して帰り近所の連中に「3丁目のやつらを負かしてやった、身上玉まで取った」などと得意になっていました。
もちろん負けるとまったくその逆で身上玉をまた手に入れなくてはなりません。
ガキ大将同士がさしで勝負することもありました、そんな時は鉄ビーと言うペタンクの小さくなったような鉄製のものを親玉と言って使います。
みんな固唾を呑んで勝負の行方を見守っていたものです。

そんな後突然自転車ですが25年前のレイダックです。隣町のお客様が多分駅までの通勤用にお使いになるため分解掃除のご用命です。
一寸お話を伺っただけですが、三田のサンノー、本郷の土屋、吉祥寺のどこそこ等々昔の自転車屋に行っていたそうです。
失礼ながら大変な自転車マニアさんとお見受けしましたきっと身上玉の自転車をお持ちになっている事でしょう。
もしお持ちでしたら是非拝見したいものです。
もし手放されたりしてこれからお作りになるのでしたら当店をよろしくお願いいたします。