
グイドさん一家のやっているベッド&ブレックファースト形式のホテルはアメリカの格付サイトで世界一に推奨されました。
豪華さではなく清潔さで売ってるように思いました。
今日からイタリアは連休になるので観光地はどこも人出が凄いらしいのです。

食堂で朝食の用意をしているグイドさん「家の朝ごはんは世界一なんだ」と、得意そうでした。

グイドさんの焼いたクッキー、美味しいコーヒー他頂いて部屋に戻ろうとすると「まだ兄貴の作ったフルーツがあるよ」と持ってきてくれました。あまり言うとグイドが気にするのですが、物凄くいい男のお兄さんなんです。あごひげを蓄えて無口な紳士です。
グイド曰く「みんな兄貴を褒めるけど中身は俺の方が上だよ」ですって。



食事が終わってからホテルの一寸坂を下った所にある村にマルコさんのやっているパンやさんがあるので娘に誘われいって見ました。
マルコさんは朝5:30からパンを焼いているそうです。
娘を見ると物凄く懐かしがって「コーヒーおごるよ」と2,3軒隣のバールでエスプレッソをご馳走してくれました。
村の人たちもここで朝食を済ませています。
そのあと一寸ついてお出でよと、道をわたった所にある納屋に案内してくれました。そこにはサラミ、プロシュート、グラッパが保存されていました。遠慮している娘に「上げるから持って行きな」とくださいました。「グラッパもグイドの所に届けておくよ」と言ってくれました。

マルコさんのパンは有名で近郷の有名レストラン、バールはここのものを買いにくるそうです。焼き立てをちぎって食べさせてくれましたがその香ばしさ味わい深さは今でも忘れられません。
それからサンジミニャーノに自家製サラミ、チーズ、ジャム、その他を売る店を出したそうです。
今日はこれからサンジミニャーノのレストランの2階にあるホテルに移動します。
荷物をホテルに預けて昨日娘がカフェテラスのマリオさんに誘われていた1300年代のサンジミニャーノを再現したジオラマを作っているアトリエを見学させてもらう事になっています。
会計をしようとすると心配していたように「我々ファミリーからのプレゼントだよ」と受け取ってもらえませんでした。
車を見送りに出てきた、お手伝いのおばちゃんたちはグイドがかわいくてたまらないらしく5年ぐらい日本に連れて行ってやってとからかっていました。
ランチはサンドロ、フランチエスカのバールで頂くことになっています。「スシ、サシミを作っておくよ」、と冗談を言っていました。
今夜お世話になった人たち皆と夕食会をすることになっているのでまだグイドとはお別れではありません。
今日は長く楽しい1日になりそうです。
それとあすシエナに行った帰り途中に住んでいるグイドたちのご両親が私たちに会いたがっているのでそこに案内してくれる事になっています。
お別れと勘違いしてしんみりしている私に「まだお別れじゃないよタカシ」と笑いかけてくれました。
それではまた。サンジミニャーノの様子をご報告します。