最近、こんな物を読んでます。「ロダン 神の手を持つ男」
なぜ、この本を読んでいるかというと、月1度通っているデッサン会の方に「造型の為に絵の勉強をしているのであれば、ロダンのデッサン画を見たほうがいいよ」という話を聞き、近くの図書館に行った時、たまたまこの本を見つけ、借りてきました。言われたように絵もすごいのですが、なんといってもロダンの造り出す造形物には驚きました。この本の中でとても感じ入った文面があるのでここに書きとめておきます。
「今後彫刻する時は、形を広がりで見ないで、常に奥行きで見る事だ。ひとつの表面を見るときは必ずそれはひとつの体積の端、自分のほうへ向いた幅のある先端だと思いなさい。そうすればモドレ(肉付け)の技術を身につけることが出来る。」
「この原則は、私にとって驚くほど実りのあるものでした。私はこの原則を、人物像の制作に応用しました。人体のさまざまな部分を、平たい表面だと思う変わりに、内側の体積の突出した部分だと思うようにしたのです。胴体や手足のそれぞれのふくらみに奥深く皮膚の下で発達している筋肉や骨の露出を、感じるよう努力したのです。ですから私の人物像の真実は、うわべだけのものではなく、生命そのもののように、外側へ花開いているように見えるのです。」
お〜ロダン!すごいぜ!!


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