あまり筆を空けるのは何なので、何とか記事をしたためたいと思いつつも……なかなかうまくいかぬものである。
そうこうしているうちに時事ネタの旬が過ぎてしまうのが困りもの。
そんなわけで、今回は前回の「一言」よりは多めに(笑)いくつかのツッコミを。
1.「共謀罪、継続審議へ」
まあ、暴対法よりもある意味適用範囲の広い罰則法であるからして、異論頻出のうちは慎重であるべきだろう。私も法理念や必要性(スパイ防止などの効果に対して)は痛感しているが、既存法(刑法そのものや破防法など)の整備や再検討も並行して行なわれるべきであるのは、当然に言うまでも無い。
与党には「人気の高い小泉政権のうちに」という読みがあったかもしれないが、当の首相本人も特に積極的ではないし、妥当なところだろう。
根拠となる国際条約に添った、過不足のない法案の構築をぜひ期待したい。
……ただ一点、民主党にはツッコんでおく。
「自分の出した対案、
丸呑みされたら審議拒否だと?
豆腐の角に頭ぶつけて出直せ!
お前達に政権を担当する資格は
もはや一片たりと無い!」
2.「新しい教科書をつくる会」、内紛中
何やら混沌的な様相を呈し始めている「つくる会内紛騒動」であるが、そもそもの発端は(そもそも「つくる会」に内紛が絶えない事はひとまず置いても)「八木秀次氏が脇の甘さを衝かれ内ゲバの犠牲の羊となった」事からであるように思う。
無論、西尾幹二氏の退会の前後から顕在化したこの騒動で、八木氏に責任無しとは思わない。やや異常な行動もあり、責を負うべき部分は多分にあるように思う。
……が、その主たる理由が「中国の学者と議論・交流を行なったから」というのではまったくいただけない。某H元首相のような秘密裏の「交流」でもあるまい(むしろ新聞や週刊・月刊誌に明かされている)に、「中国人学者と交流した」だけで「会の方針への裏切り」とは何事なのか。
ほとんど単なる反中イデオロギー的粛清ではないか。
他の事には詳しくないし、偽FAX騒動なるややこしい問題もあったようでその賛否はいろいろあろうが、私個人の感覚としては八木氏に同情的である。議論はともかく討論を得手としない人となりであるのも不運だったか。
とはいえ、とりあえず関係両者にはツッコミ。
「お前達、公平な教科書を作りたいのか
単に会の主導権を握りたいのか
はっきりしろ!
そんな汚らしい罵り合いをする
大人が手がけた教科書など、
子供が読みたくなるはずがない!」
3.「百人斬り訴訟、2審も遺族側敗訴」
個人的には何とも残念な判決である。
何が残念かといって、この連続敗訴などで「百人斬りは真実だった」と誤解されかねないのがたまらなく残念で仕方ない。
そもそも、戦中当時の毎日新聞の報道は「戦場で100〜150人を競って斬り倒した」武勇伝としてのもの。
それが戦後に「新聞報道のみを根拠に」実現性の荒唐無稽さを検証さえされず(「悪逆非道の日本軍人なら刀で百人斬るくらい朝飯前」という当地のイメージだろう)中国の戦犯法廷で処刑されたのがまず歪みの始まり。
さらには朝日新聞・本多勝一の「中国の旅」によって殺傷行為そのものが「捕虜の据えもの斬りによる虐待・虐殺」にすり変わり、また当時に「百人斬り現場の目撃証言」など皆無であるのに「百人斬り事実の存在を信じる証言」は多量にあるという矛盾。
戦中と戦後で日本人の肉体能力が激変したわけでもなく、機関銃の射撃や砲弾が飛び交う当時の南京近辺戦場で「砲兵隊長らが刀で100人を競って斬る」事の無謀さ、あるいは非現実性は容易に想像できよう。捕虜の虐殺であればまだ可能性は高かろうが、それはすでに「競争」の意義すらなく、これが事実なら少なくとも毎日新聞の報道がデタラメである事が証明される。逆ならもちろん、本多勝一がウソっぱちを書いた事になる。
しかし、原告は「両者が共に虚偽報道を為した」とのスタンスで戦ったため、結果として「両方ともが明らかにすべて虚偽とは言えない」つまりNo Goodという理由だけで敗訴する羽目になった。残念極まりない。
とりあえず、この無念を心に刻みつつツッコミ。
「関係者が虚報と証言してなお、
メンツを曲げぬ恥知らず毎日新聞。
それに限らず、
「日本の全否定」「特ア至上主義」
をひたすら貫くゴミジャーナリスト達。
貴様らに、報道権を持つ資格無し!」
余談だが、朝日新聞の投書欄には最近「新種の左翼型エセ平和主義者」が大量に出没している。
「愛国心だけでなく嫌国心も保障しろ」
「拉致問題解決より特定アジアへの謝罪が優先」
「憲法9条があれば日本は安全、米とは手を切れ」
「君が代を歌わせる行為は軍国主義の肯定」
「国旗・国歌の否定こそ愛国のあらわれ」
一応、なで斬りにしておく。
「日本以外で同じ事を言ったら取り締まられます」
「SF平和条約他で(補償も含め)解決済みです」
「領土侵犯、国民の被害、ミサイルの脅威…」
「高校野球の一糸乱れぬ行進なんか軍ぽいですね」
「日本以外で同じ事を(以下略)」
まあ、余談ではある。
一文だけ追加して、このエントリーを終えることとする。
「国旗・国歌。
国の歴史。
もともとの成り立ちや伝統。
自国のそれを尊重できない人間が
他国のそれを尊重できるように、
果たしてなれるのか?
自然に湧き上がる郷土への思い、
それを妨げる事に必死な連中は、
他の国々のそれらを理解する事さえもない。
ただ、「自分の価値観」を押し売るのみである。
当の他国に利用されているとも知らずに……
「強制」に反対し平和を願うと見せかけて、
その実己の「思想」を他者に強制するだけの者達。
彼らこそ「全体主義」の申し子、
かつて幾多の国々を血の惨劇に迷わせ、
崩壊させてきた勢力なのである」

0