小泉首相は、総理大臣就任以来「政局の男」と呼ばれている。
いかなる政治課題も、時にひらめき、時に丸投げ、時に世論を傘に着て、等の様々な「豪運」で逆境をも乗り切ってきた。
また、サッカー2002年ワールドカップあたりから国民に浸透し始めた「特定アジアの異常性&それらに媚びる政治家・官僚・業界リーダー・マスコミ」の存在に対する明確なアンチテーゼとして、靖国神社参拝が異様にクローズアップされて逆に特定アジア側のおかしさが浮き彫りとなったり……などのこれまた「強運」も手伝い、高い人気を保ち続けたことにより、政界内での権力闘争でも常に他を圧倒してリードすることができてきた。
しまいには、数十年来の悲願としてきた郵政問題について「逆政局」に持ち込み、対立相手すべてが勝利を予感するほどの「郵政選挙」という無謀策に打って出て圧勝を収めるという極めぶり。
しかし、彼の政局力もやはり無謬ではなかった。
それが皇室典範問題において、少しずつ明らかになってきたかもしれない。

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