2020/9/1

オージェイズがラヴトレインで民主党を応援  R&B/ソウル



アメリカでは大統領選挙が大詰めを迎えています。
でも、蓋を開けてみるまで実際どうなるかわからないのが怖いところ。

個人的には、もう無法者トランプはウンザリ。なんとか民主党バイデン勝利で世界の秩序を回復してほしいものですが、前回もヒラリーが勝つと思ったら、まさかまさかのトランプ勝利。今回も最後まで心配の種を尽きません。

多くのミュージシャンたちがバイデン支持を表明していますが、ヴェテランのソウル・グループ、オージェイズは応援ビデオを作りましたよ。これが素晴らしい出来なんです。曲は、ギャンブル&ハフ作の彼らの代表曲“Love Train”です。

世界のみんな、手を取り合って
愛の列車を始動させよう


対立と分断を終わらせるためにぴったりのメッセージですね。

この希望あふれる雰囲気をそのままに来年の1月、 バイデン新大統領の就任を見られますように。
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2020/5/24

Betty Wright RIP  R&B/ソウル

ソウル・シンガーのベティ・ライト(Betty Wright)が5月10日、マイアミの自宅にて亡くなりました。66歳でした。僕は知らなかったのですが、昨年秋に子宮内膜ガンが見つかり闘病中だったそうです。今月上旬には親友のチャカ・カーンが彼女のために祈って欲しいとのツイートをしており、病状が悪かったことが窺えます。66歳とは早すぎると思います。



ベティといえば、80年代以降のニューソウルのサウンドにつながっていくマイアミ・ソウルを代表する存在でした。来日公演では暑い日に吹くそよ風のような心地よいサウンドを聴かせてくれたのを覚えています。ウィットニー・ヒューストンに捧げてGreatest Love of All をやったり、グロリア・エステファンのバンドでツアーした際の思い出話しをしたり。元気いっぱいなステージでした。あの超ハイトーンの歌声は凄かった。僕が行った日のセットリストなどの情報を記しておきます。

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Betty Wright
Billboard Live Tokyo
Mon., February 27, 2012, 19:00-20:20

1. After the Pain
2. In the Middle of the Game (Don't Change The Play)
3. Age of Innocence
4. Tonight's the Night
5. Greatest Love of All
6. Surrender
7. Shoorah Shoorah
8. Cleanup Woman
9. Keep Love New
10. No Pain, No Gain

[Personnel]
Betty Wright - vocals
Asher Williams - backing vo.
Aisha ”Bombshell" Wright - backing vo.
Ashaala Jenkins - backing vo.
Abel Pabon - key.
Charles Wright - gt.
Angelo Morris - b.
Ignacio Nunez - pero.
Gerald Warren - ds.

この公演は2日間ありましたが、もともと一晩2セットの予定でしたが、両日とも2ステージ目がキャンセルされ、一晩1公演でした。それでもそれほど客入りはよくなかったように記憶しています。残念なことですが。でも、彼女は上機嫌でいいステージを披露してくれました。見ることが出来てよかったです。

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1966年のレコード・デビュー以来半世紀以上にわたって活躍した彼女ですが、やはり一番有名なのは1971年のこの曲ですよね。この曲を聴いて彼女を追悼したいと思います。RIP。

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2019/11/25

追悼!Wee Willie Walker 1941-2019  R&B/ソウル

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Willie Walker (2008年来日時のショット)
(c)Photo by Masahiro Sumori.

ソウル・シンガーのウィー・ウィリー・ウォーカーが11月19日、ミネソタ州セントポールの自宅アパートで亡くなりました。77歳でした。死因は明らかになっていませんが、前日にオークランドでのレコーディング・セッションから帰宅し、就寝中に亡くなったとのことで、急なことだったことが窺えます。

11月23日にはチリのプエルトモント・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルにその日のヘッドライナーとしての出演が決まっており、前々日の21日にはチリに向けて出発する予定となっていたそうです。まさにバリバリ活動している最中に急逝した形で、ビックリです。また来日してくれないかなと思っていたのですが、叶いませんでした。本当に残念です。

ウィリー・ウォーカーは1941年12月21日、ミシシッピ州ハーナンドで生まれ、メンフィスで育ちました。1959年にモティーフ・レーベルよりシングル" Little Girl Echo / Pen Pais"でレコード・デビュー。翌年にはミネソタに移住していますが、その後も頻繁にメンフィスに赴き、演奏活動をしていたようです。

1960年代にはメンフィス・ソウルの名門ゴールドワックスで9曲をレコーディング。ここで初めてウィー・ウィリー・ウォーカーという芸名が使われました。("Wee"は彼が小柄だったことに由来しています。)同レーベルからは1967年にシングル1枚(Ticket To Ride / There Goes My Used To Be)がリリースされただけでしたが、残りのうち4曲はチェッカーから2枚のシングルとしてリリースされ、もう2曲は2013年になってから英ケントのコンピレーションに収録されました。

1970年代までハイなどいくつかのレーベルでレコーディングをしていますが音楽で生計を立てられる状況ではなかったようで、その後一度引退し、家族を養うために機械技師、医療分野のスタッフとして働くようになりました。

そんな彼が再び音楽の世界に戻って来たのは2000年代に入ってからでした。2002年にアルバムとしては初となる「Willie Walker」をリリース。その後、地元ミネソタのブルース&ソウル・バンド、ビューテインズ(The Butanes)と組み3枚のアルバムをリリースしました。これらの作品は日本でもブルース&ソウル・レコーズが大々的に取り上げ、2008年にはビューテインズを従えた形での来日も実現しています。

近年はナイトキャッツのリーダー、リック・エストリンが彼を非常に気に入り、彼の支援を得てツアーやレコーディングを行うなど、より一層活動を加速させていました。

僕は来日公演の際一度見ただけですが、サム・クックを髣髴させるような本当にほれぼれするいい声をしたシンガーでした。若いころはゴスペル・グループでも歌っていたそうで、そういう背景が彼の歌声を育んだのでしょう。ソウル・シンガーとしては不思議なくらい控えめな人だったのも逆に印象に残っています。

心からご冥福をお祈りしたいと思います。RIP。
恐らく、直前に行っていたレコーディングは終了していると思われるので、そちらのリリースを待ちたいと思います。

2008年の来日公演レポート
https://black.ap.teacup.com/sumori/175.html

アルバム・ディスコグラフィー
2002年 Willie Walker (Haute 1108)
2004年 Right Where I Belong (One on One 761955) with the Butanes
2006年 Memphisapolis (Haute 1110) with the Butanes
2008年 Hoochin' With Larry (Semaj Music 199713)
2011年 Long Time Thing (Haute 1111) with the Butanes
2013年 Live on Highway 55 (Maximum Folk 1035) with Paul Metsa
2015年 If Nothing Ever Changes (Little Village Foundation 1004)
2016年 Live! Notodden Blues Festival (Little Village Foundation 1009)
2017年 After A While (Blue Dot BDR CD 109) with the Anthony Paule Soul Orchestra

編集盤
2010年 Steppin' Stone: The XL & Sounds Of Memphis Story Volume 3 (Kent Soul ‎– CDKEND 339)
※1970年代Sounds of Memphisレーベル未発表曲2曲収録。("If You Never See Me", "Run Around")
2013年 Goldwax Northern Soul
 ※Goldwax音源の未発表分2曲を収録("I Ain't Gonna Cheat On You No More", "I Don't Want To Take A Chance")

シングル・ディスコグラフィー
1959年 Little Girl Echo / Pen Pais (Motif 015)
1965年 Jerk It With Soul / Do The People (Taste 007)
1967年 Ticket To Ride / There Goes My Used To Be (Goldwax 329)
1968年 You Name It, I Have It / You're Running Too Fast (Checker 1198)
1968年 Lucky Loser / Warm To Cool To Cold – 1968 (Checker 1211)
1975年 I Love Her / Sweet Thing (Pawn 3809)
1978年 Love Makes The World Go Round / Reaching For The Real Thing (Hi 78513)

参考:http://www.soulfulkindamusic.net/wwwalker.htm
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2019/8/29

訃報:Donnie Fritts 1942-2019  R&B/ソウル


2009年の来日時、タワーレコードにて
(Frittsは左側)
Photo by Masahiro Sumori. All rights reserved.

アラバマのシンガー/キーボード奏者/ソングライターのドニ―・フリッツが8月27日夜、就寝中に亡くなりました。76歳。5月15日に心臓手術を受け、以後数週間に渡って入院生活を送っていたそうです。死因は心臓手術の合併症とされています。

今年4月にロブ・ガルブレイスとの組合せの来日公演が決定していましたが、直前になってドニ―の体調不良との理由でキャンセルになりました。その際ロブからのコメントこそあったもののドニ―からのコメントはなく、「振替公演も予定していない」とわざわざ発表され、嫌な予感はしておりました。

1942年11月8日、アラバマ州フローレンスに生まれたドニ―。1960年代よりマッスルショールズのフェイム・スタジオなどでセッション・プレイヤー、ソングライターとして活躍しました。

ドニ―と言えば、一般的にはソロ・アーティストよりはソングライターとして知られていると思います。彼の書いた曲にはレイ・チャールズ、ウェイロン・ジェニングスらが取り上げた"We Had It All"、チャーリー・リッチの"You're Gonna Love Yourself in The Morning"、ジョー・サイモンの"Easy To Love"などがあります。

またキーボード奏者としては、クリス・クリストーファソンのバンドで長年活動し、1975年にはクリストーファソンと初来日をしています。

ソロとしては、1974年にジェリー・ウェクスラー、クリス・クリストファーソンをプロデュースに迎え初のソロ作「Prone To Lean」をリリース。彼の暖かくかつファンキーな味が出た名作で、今でもこのアルバムを愛聴しているファンは少なくないはず。

2009年には、アラバマのオールスター的メンバーのデコイズを従えて来日。実に34年ぶりの来日で、その様子はライブ盤にも記録されました。

その後も新作を作っていたのですが、非常に残念です。

昨年(2018年)リリースのアーサー・アレクサンダーへのトリビュート作「June (A Tribute To Arthur Alexander)」でもいい味を出していましたが、これが遺作となってしまいました。RIP。

【過去の関連記事】
ドニー・フリッツ、久々の来日(中止)(2019/2/15)
https://black.ap.teacup.com/sumori/1822.html

2009年来日公演レポート-渋谷タワー・レコード (2009/9/27)
https://black.ap.teacup.com/sumori/269.html

2009年来日公演レポート-渋谷 O-EAST (2009/9/28)
https://black.ap.teacup.com/sumori/270.html
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2019/3/18

Dan Penn & Spooner Oldham 20年ぶりの来日公演レポート  R&B/ソウル

ダン・ペン&スプーナー・オールダムの来日公演、最終回を見てきました。シンプルに2人だけで淡々と名曲の数々を歌うコンサート。それは僕が今まで見たことがあるライヴの中でも最も地味な部類のものだと思います。一方間違えば場末な雰囲気になってしまいそうな飾り気のないコンサートには大勢のお客さんが詰め掛け、熱気にあふれていました。

ダンは9年前に一度来日していますが、この2人で来日するのは1999年以来実に20年ぶりです。

ステージ前半は、2人でやったライヴ盤「Moments from This Theatre」からの選曲を中心に、後半はもう少し変わり種の曲を混ぜ込んだ展開でした。盛り上げどころというものも特にないマイペースな2人。持ち歌も多いだけに、このまま永遠にやっているのでは?という感じもしましたが、開始後75分ほど経ち、MCの人が出てきて締め、一度終了。その後アンコールを2回やり、終わった頃にはビルボードライブでの1ステージとしては長めな90分近い時間が過ぎていました。途中、ボックストップスの話をしながら2人でアカペラで歌った”The Letter”はおまけのようなものでしょうが、一応フルコーラス歌っていたので、セットリストに入れました。すると、全部で19曲。結構これって多いですよね?

ドニー・フリッツとの共作の"Rainbow Road"や"Memphis Women And Chicken"も飛び出しました。ドニーの久々の来日公演は、同じこの会場で2週間後あります。遥々と米南部からこういう人が立て続けに来るのは嬉しいですが、不思議な感じもしました。

終盤になって「一番はじめに書いた曲のひとつ」と言って"Is A Bluebird Blue"を歌いました。渋くゆるいシャッフルはダン・ペンいわく「ジミー・リードが大好きだったから、そんな感じをイメージした」んだそう。

この日の選曲の中でも個人的には”I’m Living Good”が染みたなぁ。ダンが「これって誰がやってたっけ?」とブツブツ言うと、スプーナーが「オヴェーションズだよ」と返します。「ああ、オヴェーションズだったな」。2人の会話はMCというよりは、なんだか独り言のようで、半分オフマイクだったりするので、何を言っているのかわからないところも(笑)。そんなのんびりほのぼのした時間でした。

とりあえず、メモっていたセットリストを上げておきます。この日の一部は、アンコールはなかったそうですが、最終回だったからか、2回のアンコールに応えてくれました。ステージ進行は、1曲が終わると2人顔を見合わせながら、歌帳らしきものをペラペラとめくる感じで、カチッとしたセットリストはなかった模様です。

途中リクエストの声も挙がりましたが"My Heart's In Memphis"のリクエストに対して、ダンは「あぁ、アーマ・トーマスが歌ったやつか。あれはできないんだよね」とあっさりスルー(笑)。一応、用意している曲からの選曲なんですね。当たり前か。。。

20年前の来日公演や前述のライヴ盤と雰囲気は殆ど変わらないんですが、あとあと考えてみるとライヴ盤に入っていた曲でも”Met Her In Church”や”It Tears Me Up”など、意外とやっていない曲もありました。でも、押さえるところは押さえていたし、たっぷりやったので、不満はないですけどね。

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Dan Penn & Spooner Oldham
Sun., March 17, 2019 (2nd show 19:30)
Billboard Live Tokyo
19:30- 20:57 (encore 20:48- )

Setlist
1. I’m Your Puppet
2. Sweet Inspiration 
3. The Letter (The Box Tops - a cappella)
4. Cry Like A Baby
5. Do Right Woman, Do Right Man
6. You Left the Water Running 
7. The Dark End of the Street 
8. Nobody’s Fool 
9. I’m Living Good 
10. Ol’ Folks 
11. I Do 
12. Rainbow Road
13. You Really Know How To Hurt A Guy
14. Take A Good Look 
15. Memphis Women And Chicken 
16. Is A Bluebird Blue
17. Nine Pound Steel
-encore1-
18. Long Ago
-encore2-
19. Raining in Memphis

[Personnel]
Dan Penn - lead vocals, acoustic guitar
Spooner Oldham - keyboards, harmony vocals
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