2019/11/21

ジャズ・トランペッター、チェット・ベイカーの映画公開  音楽全般


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ジャズ・トランぺッター/歌手のチェット・ベイカーを題材にした映画「マイ・フーリッシュ・ハート(原題:My Foolish Heart)」が11月8日より日本公開となっています。

近年ミュージシャンの伝記映画は多いのですが、この作品はそういう中でもちょっと異色な部類に入るかも知れません。チェットのキャリアを追う内容とはなっていません。もちろん演奏シーンはありますが、特段音楽映画という感じでもないです。舞台は彼が後年を過ごしたアムステルダム。1988年に謎多き事故死を遂げるシーンから始まり、そこに至るまでの晩年の日々の彼の心理描写、彼周辺の人間模様が中心となっています。麻薬に溺れ、恋人と別れ、精神的に追い詰められていく様を描き出しています。

ここまで切り込むと実際のところ、彼の考えていたこと、感じていたことはどうだったのか、それは本人しかわからないはずで、チェットを題材にした創作の人間ドラマと言った方がいいかも知れません。映画としては「実際の出来事から着想を得たフィクション」であるとのことです。でも、チェットは実名で出てきますし、史実的な部分はそのまま表現されています。

正直言って非常に暗いですが、心の奥底をえぐり取られるような迫力を感じる作品です。チェット・ベイカーという天才の音楽について、今一度考えるいい機会となる映画だと思います。
11月8日より東京で公開され、その後日本各地で上映される予定とのことです。

監督のロルフ・ヴァン・アイクはオランダのテレビ映画などを中心に活躍している監督・脚本家で、長編劇場映画はこれがデビュー作となるそうです。またチェットを演じるのはアイルランドのロック・バンド、The Wallsのヴォーカルを務めるスティーヴ・ウォール。トランペットはこの映画の役が決まるまで吹いたことがなかったそうですが、見事に孤高の天才トランペッターの役になりきっています。

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映画予告編



[ストーリー]
1988年5月13日、金曜日の未明。ひとりの男がオランダ・アムステルダムのホテルの窓から転落した。いち早く現場に駆けつけた地元の刑事ルーカス(ハイス・ナバー)は、うつ伏せの状態で頭部から血を流している遺体を確認すると、その男が落ちた2階の窓辺に謎めいた人影を目撃する。しかし殺風景な部屋の内部には誰もおらず、机にはドラッグ用の注射器などが散乱し、床にはトランペットが転がっていた。
一時帰宅したルーカスが目覚めると、ラジオが意外な人物の訃報を伝えていた。チェット・ベイカー、享年58歳。伝説的なトランペット奏者である彼が、なぜアムステルダムの場末のホテルで転落死したのか。投身自殺なのか、それとも何者かが関与した事件なのか。すぐさま捜査を開始したルーカスは、最初にチェットのマネージャー役を務めていたピーター(ティボー・ヴァンデンボーア)を訪ねる。ピーターの証言によれば、チェットは数日前のレコーディングの際に「アイ・キープ・ユー・クロース・トゥー・ミー」を心地よさそうに演奏し、最後のライブでは苦しげな様子で「マイ・フーリッシュ・ハート」を歌ったという。さらにピーターは「ここ数日、彼は魂を失っていた。巨大な暗い虚無感にむさぼり食われたかのように」と、ルーカスに言い伝えた。
次にルーカスが訪ねたのは、フィールグッド医師(アルヤン・エーダーフィーン)だった。ごく最近、ひどい体調で転がり込んできたチェットを手当てしてやったと語るフィールグッドは、彼と親密な仲だったらしい。そしてルーカスは、チェットにはサラ(リンゼイ・ボーチャンプ)という最愛の女性が存在していた事実を聞き出すが・・・。

監督/脚本:ロルフ・ヴァン・アイク
出演:スティーヴ・ウォール、ハイス・ナバー、レイモンド・ティリー
2018年/オランダ
(c)2018 (Pupkin) - VPRO
配給:ブロードメディア・スタジオ
宣伝:ポイントセット
11月8日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
公式サイト:http://my-foolish-heart.com/

※画像とストーリーのテキストは公式サイトより転載しました。
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2019/10/25

有終の美を迎えたカントリーゴールド  音楽全般

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この週末は、日本最大のカントリー・ミュージックの祭典、カントリー・ゴールドを観に熊本に出かけました。僕にとってこのフェスは3回目ですが、フェス自体は1989年に始まり今年で31回目。そして、これが最後になります。終わる理由はきっと裏事情も含め色々あるのでしょうが、エミルー・ハリスやブラッド・ペイズリー、アリソン・クラウスなどカントリー・ミュージックの錚々たるアーティストを招聘してきたフェスが消えてしまうのはなんとも寂しいことです。

昨年30回目の節目を迎え、これで最後か?とのうわさもあちこちから聞こえて来ましたが、主宰者のチャーリー永谷さんは、やれる限り今後もやる、とステージで宣言していました。

しかし2019年に入ってから、今年のフェスを最後に歴史に幕を下ろすことが正式に発表されたのでした。

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ラストだったからか、客足は去年と比べるとかなりよかったようです。台風の影響が心配されましたが、蓋を開けてみればまずまずの天気。南阿蘇のパノラマ絶景を背景に聴くカントリー・ミュージックは最高に気持ちがいいのです。唯一無二のフェスでしょうね。

今年のメンツはマール・ハガードの息子たちノエル&ベンのデュオ、グレン・キャンベルの娘のアシュリー・キャンベル、米空軍のバンド、パシフィック・トレンズ、そして毎年出演している主宰者チャーリー永谷のキャンボールズの4組でした。

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Ben & Noel Haggard

安定感のある演奏を聴かせたノエル&ベン・ハガードもよかったのですが、僕はもうアシュリー・キャンベルが最高でした。来日直前にグレン・キャンベルの映画「アルツハイマーと僕(原題:Glen Campbell - I'll Be Me)」を見て気分を盛り上げていたというのもありますが、さすが幼い頃から父親に英才教育を受けていただけあって抜群にうまいし、なんと言っても女性らしい華がありました。


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Ashley Campbell

2018年リリースのデビュー・アルバム「The Lonely One」はテイラー・スウィフトっぽいポップ・アイドル的なサウンドを狙った感もありましたが、ライヴの印象はそれよりも自然なカントリーサウンドで断然いいです。グレンの映画の中でも披露していた父親に捧げた曲”Remembering”はジーンと来ましたし、リリース前の新曲も披露。また、自分の曲の合間に父親のレパートリーも混ぜ込んでくるあたりは心憎かった。バンジョーが哀愁を持って響く”Gentle on My Mind”、しっとりと歌い上げた"Wichita Lineman”そして、ラストは”Rhinestone Cowboy”で賑やかに締めてくれました。

ニューオーリンズ・ファンとしては、”Southern Nights”もやってくれたのもうれしかったです。


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出演者がステージに揃ったフィナーレ

最後は、出演者全員がステージに再度上り、チャーリー永谷さんの決め歌”Good Time Charlie”で賑やかにフィナーレを迎えました。アシュリーはパシフィック・トレンズのギターの人とステージでダンスをしていましたよ。みんな楽しそうでした。

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終演後ふと空を見上げるとピンク色に染まった綺麗な夕焼けが大空を包んでいました。

このフェスを最初から仕切ってきたチャーリー永谷さんは今年で83歳。もうここら辺が引き際と考えたとしても不思議ではないです。昨年はちょっとお疲れのようだったチャーリーさんでしたが、今年は声もよく出ていてお元気でした。あれで80歳超えているとは思えない。31年間お疲れ様でした。これからも、違う形でカントリー・ミュージックを盛り上げて行って下さい。

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このフェスの主宰者チャーリー永谷さん


【イベント情報】
カントリーゴールド2019 Final Encore
会場:熊本県野外劇場 『アスペクタ』(南阿蘇村)
日時:2019年10月20日(日) 開場9:00 開演12:00 終演18:30
チケット:前売り7,000円 当日8,000円 学生割引3,000円
     小学生以下無料
出演アーティスト:
Ben & Noel Haggard
Ashley Campbell
Pacific Trends
Charlie & Cannonballs
公式サイト:http://countrygold.net/

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ステージ前で繰り広げられるカントリーダンスもこのフェスの名物

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常連客?のジョン・ベルーシも踊る!


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一風変わったお客さんもちらほらと

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2019/1/11

イノシシジャケット  音楽全般

亥(イノシシ)年ですね。というわけで今年も干支にちなんだアルバム・ジャケットを探してみました。

昨年犬ジャケットが思った以上に少なく苦戦しましたが、イノシシは更に少ないみたいです。厳密にイノシシに限ってしまうと何もなくなってしまうので、豚もOKとしました。亥年は中国ではYear of the Pigだそうなので。どブルースは見つけられませんでした。ブルースっぽいものということでご勘弁。

でも、10枚は集まりませんでしたので、8枚です。しかも、豚がいるのかわかりにくいものが多いという…。

DR. JOHN / Dr. John’s Gumbo (1972)
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これはニューオーリンズ好きには基本中の基本の作品ですが、ジャケットに豚がいることを認識していない人も多いかも?

BLODWYN PIG / Ahead Rings Out (1969)
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この人たちは、まあバンド名がバンド名ですから。他のアルバムにも豚が映っているものがありますが、このデビュー作が一番よく知られている豚ジャケットなんではないかな。

PINK FLOYD / Animals (1977)
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ピンクフロイドのライヴで会場を舞う空飛ぶ豚はなかなかインパクトありましたが、このジャケットでは小さいですね。LPならともかく、CDだと豚に気づかないかも?

ELVIN BISHOP / Hog Heaven (1978)
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今回一番ブルース寄りなのはこの人でしょうか。この人は1969年の The Elvin Bishop Groupも豚ジャケです。

THE BAND / High on the Hog (1996)
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再結成後のザ・バンド、わかりやすい豚ジャケですね。

LINDA RONSTADT / Silk Purse (1970)
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なかなかインパクトのある豚さんたちです。リンダ・ロンシュタットのセカンド・アルバムです。

Porky's Revenge Original Soundtrack (1985)
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映画「ポーキーズ」続編のサントラです。ネオンサインの豚さんです。映画自体はまあくだらないと言えばくだらないのですが、サントラはファビュラス・サンダーバーズやデイヴ・エドモンズが入っていたりしてなかなかいいです。ジェフ・ベックがプレイするSleepwalkもいいんだよなぁ。

Prime Chops - Blind Pig Sampler (1990)
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これは作品のジャケットというよりはブラインドピッグというレーベルのロゴマークが豚だなぁという話ですw。
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2019/1/5

2018年に見たライヴ  音楽全般

2019年、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

さて、手始めに2018年の一年間にsumoriが見たライヴをリストにしました。個人的な備忘録ですみません。見たライヴの本数は46、2017年(38本)より若干多かったようです。平均すると、ひと月あたり4本程度見ていることになります。
いいライヴは多々ありましたが、初来日のウィリー・ハイタワーは予想をはるかに上回る元気さで印象に残りました。あと、カントリーゴールドで見たサニー・スウィーニーも最高に気持ちいいステージでしたね。
2019年もいい音楽に沢山出会えますように。

sumoriが2018年に見たライブ
1. 1月6日(土)19:00 スリム・ゲイラードさん祭り 新橋Aratetsu Underground
2. 2月2日(金)19:30 本夛マキ/倉井夏樹 中野坂上LODI
3. 3月2日(金)19:30 Chihana 中野坂上LODI
4. 3月18日(日)10:00 西荻ラバーズフェス 杉並区立桃井原っぱ公園
5. 3月20日(火)19:30 Omara Portuondo 東京 EX THEATER ROPPONGI
6. 3月24日(土)19:30 Rockin' Johnny 中野Bright Brown
7. 4月1日(日)15:00 東京佼成ウインドオーケストラ 東京芸術劇場
8. 4月5日(木)21:00 Joan Osborne コットンクラブ
9. 4月14日(土)横浜ジャグバンドフェスティバル 横浜
10. 4月21日(土)19:00 The Gate Brothers 新橋Aratetsu Underground
11. 4月24日(火)19:30 Carlos Johnson with OSAKA ROOTS Motion Blue Yokohama
12. 5月3日(木)19:30 Leroy Hutson ビルボードライブ東京
13. 5月6日(日)19:30 Eddie Vaan Shaw 渋谷Terraplane
14. 5月10日(木)19:00 The Blues Company BLUE MOOD
15.5月11日(金)19:30 Arisa Safu with 倉井夏樹 中野坂上LODI
16. 5月15日(火)19:00 Soul Rebels ビルボードライブ東京
17. 5月19日(土)19:30 鬼ころしブルースバンド × EC Maplehouse
18. 5月29日(火)19:30 Omar Coleman 中野Bright Brown
19. 6月3日(日)19:30 Neil Billington 中野Bright Brown
20. 6月18日(月)21:30 Danny Kortchmar & The Immediate Family ビルボードライブ東京
21. 6月28日(木)21:00 Albert Lee & Peter Asher コットンクラブ
22. 7月7日(土)下北沢音楽祭 下北沢
23. 7月17日(水)19:30 Motion Blue Yokohama J.W. Williams & Laretha Weathersby with Blues Company
24. 7月27日(金)19:30 W.C.カラス 中野坂上LODI
25. 7月28日(土)19:30 吾妻光良トリオ+1 with W.C.カラス JIROKICHI
26. 7月31日(火)21:30 Carla Thomas ビルボードライブ東京
27. 8月4日(土)Zydeco Kicks 東長崎納涼大会
28. 8月12日(日)16:00 BIG WESTERN 上野不忍池水上音楽堂
29. 8月18日(土)すみだストリートジャズフェスティバル 錦糸公園など
30. 8月25日(土)19:30 MADAME HIROMI & HEE HAW WOO BOYS / NEW STOPGAP STRING BAND 新橋Aratetsu Underground
31. 9月1日(土)Tokyo Jazz(民謡クルセイダーズなど) 渋谷けやき並木+センター街
32. 9月11日(火)19:00 The Impressions ビルボードライブ東京
33. 9月24日(月)Mariachi Agave (Fiesta Mexicana) お台場海浜公園
34. 10月6日(土)19:00 Bluegrass Police 中野坂上LODI
35. 10月20日(土)21:00 Country Gold前夜祭 熊本Good Time Charlie
36. 10月21日(日)12:00 Country Gold 南阿蘇ASPECTA
37. 10月27日(土)19:00 小野アイカ&佐々木サトコ 中野坂上LODI
38. 10月29日(月)21:30 Willie Hightower ビルボードライブ東京
39. 11月3日(土)20:00 Nacomi & The Blues Temple 中野Bright Brown
40. 11月4日(日)12:30 Festa In Vinyl 2018 練馬白石農園
41. 11月11日(日)19:00 Kogate Satoh Solo 新橋Aratetsu Underground
42. 11月23日(金)20:00 Creole Night (Hully Gully Emsemble, Zydeco Kicks) 三鷹バイユーゲイト
43. 12月5日(水)19:30 Shime & Nishiumi 中野坂上LODI
44. 12月13日(木)20:00 吉村瞳 新橋Aratetsu Underground
45. 12月22日(土)20:00 Bloodest Saxophone with Crystal Thomas 下北沢440
46. 12月27日(木)20:00 W.C. カラス & Shy 三鷹バイユーゲイト
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2018/10/31

熊本Country Gold 30周年!  音楽全般

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10月21日は、熊本までカントリーミュージックの祭典「Country Gold」を見に行ってきました。2年前に初めて行って南阿蘇の山の中の環境と音楽の気持ちよさにすっかりはまり、また行ってみたいと思っておりました。

あまり一般的には知られていないフェスですが、実は始まったのは1989年。今年でなんと30周年を迎えます。主催者である日本のカントリーミュージックのゴッドファーザー、チャーリー永谷さんは今年83歳。ご高齢なので、この節目でフィナーレになるのでは?という声もありましたが、当日ステージに登場した彼は「自分の体力、気力が続く限りやる」と明言しました。でも、今年は前回よりもお疲れだったと見え、声が出ていませんでしたし、自分のバンドのセットでは他のメンバーにヴォーカルを譲り、自分はギターも弾かないで見ているという場面もあり、ちょっと心配になりました。チャーリーさん、いつまでもお元気で。

今回は、ブルーグラスのデイリー&ヴィンセント、サニー・スウィーニーがメインアクト。特にサニーは最高のステージを見せてくれました。天候にも恵まれ非常に気持ちのいい1日でした。

フェス前日、熊本市内のチャーリーさんのお店、グッド・タイム・チャーリーでは出演者の多くがジャムに参加したパーティーで盛り上がりました。

フェスの写真は以下のサイトを見てくださいね。

https://www.facebook.com/masahiro.sumori/media_set?set=a.2034310366612737

公式サイト
http://www.countrygold.net/
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