2018/11/15

祝初来日!ウィリー・ハイタワー公演レポート  R&B/ソウル

クリックすると元のサイズで表示します

ビルボードライブではときどき、すごい来日企画が飛び出しますが、まさかウィリー・ハイタワーの来日が実現するとは思いませんでした。

1960年代にフューリー、フェイム、キャピトルといったレーベルからディープソウルのシングル盤をリリースし、その存在はソウル・ファンの間では長らく伝説となっていましたが、近年までアルバムはこれらのシングルを集めたキャピトル盤「If I Had A Hammer」(1969年)1枚のみ。1970年代以降は消息すらわかっていなかったような状況だったのですから、来日決定と聞いても「待ってました!」というよりは、「本当?」というのが率直な感想でした。

しかし、2017年にイタリアのポレッタ・ソウル・フェスティヴァルに出演。来日直前にはキャピトル盤以来の新譜アルバム「Out Of The Blue」をリリースするなど、70代半ばという年齢になってから、本格的な復活への道を歩み始めたのでした。

今回の来日は、「メンフィス meets マッスル・ショールズ」をタイトルに掲げ、メンフィスからリロイ&チャールズ・ホッジズ兄弟(ハイ・リズム・セクション)に、MGズで活躍したスティーヴ・クロッパーまでバンドに加わる豪華な布陣。否応なしに期待が高まります。

ハイタワーはマッスル・ショールズ出身ではありませんが、同じ州内ギャズデンの生まれで、フェイムから作品を出していたので、マッスル・ショールズ代表としたのでしょう。

来日決定後、一度は「アーティストのスケジュールの都合」との理由で延期になりましたが、すぐに約1週間後の新日程が発表となり、無事公演は行われました。

東京で行われた3夜の公演の中日2部を見に行きました。東京だけで計6公演もやるので、観客もばらけそうなものですが、会場を見回すと知り合いのソウル・ファンがあちこちに、いい具合に埋まっています。

演奏は、まずハイタワー登場前にスティーヴ・クロッパーがリードする形でMGズの”Green Onions”から始まりました。お題の「メンフィス」にピッタリな幕開けですが、ホッジズ兄弟がこの曲をやるのに違和感を感じたのは僕だけでしょうか?同じメンフィスでも、彼らのハイ・サウンドと、MGズのスタックス系はちょっと毛色が違うので、そう感じたのかも。

その後も”In The Midnight Hour”などクロッパーの定番ナンバーが続きます。そう言えば僕はクロッパーを見るのは結構久しぶりでしたが、随分老けこんだように思いました。年を確認したら、彼ももう77歳。ハイタワーよりひとつ若いだけです。そりゃ老けて見えても無理はないですよね。プレイは問題なかったのですが、以前より声もおじいちゃんになった感があり、ちょっと心配になりました。

クロッパーが4曲20分弱やったところで、いよいよメインアクトのハイタワーが登場です。彼のショウは、スウィング感溢れるミッドテンポの”Nobody But You”でスタートしました。大物然としたところはありませんでしたが、軽快な動きといい、外見といい78歳とは思えないほど若々しいのが印象的でした。その後も”Ooh Baby How I Love You”、”Somebody Have Mercy”といったノリのいいナンバーが続き、いい感じのソウル・ショウに。

特に大きな歓声が上がったのは、バラード”Time Has Brought About A Change”でしょうか。その深みのある声は最高でした。”You Used Me”もしかり。こういうじっくり聞かせるナンバーでは実力が出ますね。

そして、彼の最大のヒット曲”Walk A Mile In My Shoes”で雰囲気も最高潮に。色々な人がやっている曲ですが、僕にはハイタワーと言えばこれという感じがします。これで締めるのかと思いきや、続いて”If I Had A Hammer”を歌いフィナーレとなりました。ここでは、ハイタワーが客席に歌うように促したのですが、その指示がどうもわかりにくくて、なかなかみんな歌えない(笑)。でも最終的にはラストらしい大合唱になっていましたよ。

ホッジズ兄弟は7月のカーラ・トーマスの来日公演から僅か3ヶ月での再来日でしたが、今回の方が彼らの演奏は大人しかったような気がします。サウンドの要となっていたのは、ホーン・セクションの二人でした。彼らもカーラの公演でもプレイしていましたが、今回はメンフィス・ホーンズばりのプレイがアクセントになっていました。

ハイタワーは、さすがに連日の公演で疲れ気味なのか、声は思ったよりもハスキーな感じでしたが、表現力も深みも十分でした。やったのはアンコールの”Soul Man”を除いては全てキャピトルのファースト・アルバム収録の曲でしたが、いきいきと生で蘇る名曲の数々に感動しました。せっかく充実した新譜を出したので、そちらからも1、2曲は聴きたかったなぁと思いましたが。

終演後はサイン会もありましたが、夜も遅く、列もえらく長かったので、僕はそのまま帰りました。

歳が歳だけに、また来てくれるかはわかりませんが、よくはるばる日本まで来てくれたなと思いました。今後の活動にも期待したいです。

----

Memphis Meets Muscle Shoals
featuring Willie Hightower, Steve Cropper& Hi Rhythm
Mon. Oct. 29, 2018, 21:30 (2nd set)
Billboard Live Tokyo

Steve Cropper & band (21:32-21:50)
1. Green Onions
2. In the Midnight Hour
3. (Sittin’ On) The Dock Of The Bay
4. Ninety-Nine And A Half Won’t Do

Willie Hightower with Steve Cropper & band (21:50-22:40)
5. Nobody But You
6. Ooh Baby How I Love You
7. It’s A Miracle
8. Somebody Have Mercy
9. Time Has Brought About A Change
10. I Love You (Yes I Do)
11. You Used Me
12. Walk A Mile In My Shoes
13. If I Had A Hammer
-encore-
14. Soul Man

----

【来日公演日程】
メンフィス meets マッスル・ショールズ featuring ウィリー・ハイタワー, スティーヴ・クロッパー & ハイ・リズム
Memphis Meets Muscle Shoals featuring Willie Hightower, Steve Cropper & Hi Rhythm
2018/10/25(木)ビルボードライブ大阪
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11130&shop=2
10/25(Thu)1st Stage Open 17:30 Start 18:30 / 2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
Service Area : \12,000 / Casual Area : \11,000

2018/10/27(土)、29(月) 30(火)ビルボードライブ東京
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11128&shop=1
10/27(Sat)1st Stage Open 15:30 Start 16:30 / 2nd Stage Open 18:30 Start 19:30
10/29(Mon)1st Stage Open 17:30 Start 19:00 / 2nd Stage Open 20:45 Start 21:30
10/30(Tue)1st Stage Open 17:30 Start 19:00 / 2nd Stage Open 20:45 Start 21:30
Service Area : \12,000 / Casual Area : \11,000

《Personnel》
Steve Cropper - guitar, vocals
Willie Hightower - vocals
Charles Hodges - Hammond B-3 organ, keyboards
Leroy Hodges - bass
Luis Valle - trumpet
Andy Wulf - saxophone
Steve Potts - drums
2

2018/11/2

キャンディ・ステイトンが乳ガンに  R&B/ソウル

今年78歳となったソウル・シンガー、キャンディ・ステイトン。先月、乳ガンと診断されたことを公表しました。彼女は8月に新譜「Unstoppable」をリリースしツアーも予定されていました。7月に左胸にしこりがあることに気づき、検査を行ったところ乳ガンと診断されたそうです。予定されていた年末までのツアーキャンセルし、化学療法に入るそうで、その後2019年に入り手術を受けるとのことです。

ガンがどの程度進行しているのかはわかりませんが、完治して活動に戻ってほしいです。現役バリバリに活動している最中にこのような展開になって非常に残念です。
キャンディ本人は「ガンに命を奪われたりはしない。戦うわ」と表明しています。
頑張れ、キャンディ!

Candi Staton Isn’t About to Stop Now
https://www.rollingstone.com/music/music-features/candi-staton-unstoppable-interview-745657/
2
タグ: candi staton



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ