2018/5/15

Neil Billingtonが5度目の来日を果たします  ブルース

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Neil Billington

ニュージーランドのハーピスト、ニール・ビリントンが昨年に続いて来日します。
今回はハーモニカ・コンテストへのゲスト出演のための来日ですが、東京周辺で3本の単独ライブも組まれました。それぞれ異なる個性を持ったミュージシャンたちとのギグです。

どんな演奏が飛び出すのでしょうか。非常に楽しみです。
彼については、昨年の来日時に僕が行ったインタヴューの記事がブルース&ソウル・レコーズ No. 139に掲載されていますので、そちらもよろしくです。

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Neil Billington Japan Tour 2018
6月2日(土)17:00 吉祥寺・Star Pines Cafe
 第38回F.I.H. ハーモニカ・コンテスト
 Blues Harp Contestゲスト・ハーピストとして出演
 http://moridaira.jp/fih/contest-fih

6月3日(日)19:30 中野・Bright Brown
 with 菊田俊介(guitar, vocals)、小野アイカ(guitar, vocals)
 http://brightbrownnakano.wixsite.com/brightbrown

6月5日(火)高円寺・AG22
 with 小泉清人(guitar)、ゲスト: 続木力(harp)
 http://ag22live.web.fc2.com/

6月7日(木)茂原・Studio Clove
 with モリシンジロウ・ブルース・バンド
 http://www.studioclove.jp/

6月9日(土)13:00 神田・全電通ホール
 第38回F.I.H. ハーモニカ・コンテスト
 決勝ライブゲスト・ハーピストとして出演
 http://moridaira.jp/fih/contest-fih

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ニール・ビリントン (Neil Billington)
ニュージーランド第二の都市、ウェリントン出身のブルース・ハーモニカ・プレイヤー、ニール・ビリントン。彼はサニー・ボーイ・ウィリアムソンやリトル・ウォルターなど、シカゴ・スタイルのブルース・ハープを得意とするが、魅力はそれだけではない。クロマチック・ハーモニカをも自在に操り、ときにトゥーツ・シールマンス、はたまたスティーヴィー・ワンダーを彷彿させるプレイを聴かせるなど、守備範囲の広さもまた彼の強みなのだ。

1970年代の学生の頃、ニュージーランドのシーンで活動を開始。1976年には1860バンドとの共演でニュージーランドのテレビ番組へ出演するなど順風満帆な滑り出しを見せたが、大学卒業とともに音楽活動からは身を引き、放送業界へ進んだという異色の経歴の持ち主だ。80年代にはイギリスに拠点を移し、BBCのレポーターとして活躍している。しかし、90年代に入ると音楽の世界に戻り、ウェリントンで活動を再開。スウィング・ジャズのロジャー・フォックス・ビッグ・バンドを始め、様々なミュージシャンと共演を重ねる中で英国出身で首都オークランドを拠点とするブルース・ギタリスト、マイク・ガーナーと出会った。

2014年にガーナーとのデュオで初来日。以後、年に一度の来日を重ね、2016年にはピーター・バラカンのフェスティバル、LIVE MAGIC!の大舞台で、サニー・ランドレスらフェス出演者たちとの共演も果たした。2017年には初めて単独での来日ツアーを敢行した。

過去4回の来日で日本のミュージシャンたちとの交流を深め、日本のシーンで支持を広げていったニールは、ハーモニカ・コンテストを主催するF.I.H.Japanの目に止まり、今回のコンテストへのゲスト出演が実現した。

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過去の来日公演レポート
2017年
http://black.ap.teacup.com/sumori/1762.html

2016年(Live Magic!)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1713.html

2015年
http://black.ap.teacup.com/sumori/1627.html

2014年(初来日)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1532.html
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2018/5/14

Carlos Johnson来日公演レポート  ブルース

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シカゴのブルース・ギタリスト、カルロス・ジョンソンが来日公演を行いました。彼の来日は4年ぶり。前回の来日は青森のブルースフェスのためのもので、それ以外の公演は設定されていなかったので(デミトリア・テイラーの東京公演への飛び入り参加はありましたが)、首都圏での公演は2010年以来8年ぶりです(とは言っても横浜ですが)。4月の末、大型連休前に横浜、大阪、名古屋をまわりました。

ツアー初日、4月24日(火)のモーションブルーヨコハマ公演を見ました。都内に住む者には平日に横浜まで出かけるのはキツかったですが、他にないのでガッツで向かいましたw。

今回の来日は、大阪のブルース&ソウル・バンド、OSAKA ROOTSのゲストという形。このバンドは初めて聞く名前でしたが、アルバムも2枚出していて、大阪では結構活動しているようです。中心メンバー3人がシカゴで活動した経歴があり、カルロスをアイドルとしていたそうです。彼らにとっては夢を叶えるライヴだったのでしょう。

ゲストでの登場ということは、カルロスの立場は微妙にも思えますが、実質的には彼のライヴにOSAKA ROOTSがバックをつける内容でした。

ライヴはOSAKA ROOTSの演奏するスティーヴィー・ワンダーの”Signed, Sealed, Delivered I'm Yours”でスタート。インストながら、ベースを中心に生み出されるグルーヴはすごくファンキーでいい感じ。リード・ギターの久米治樹のプレイも乗っています。これは期待できそう。

続いて、シャッフルのリズムに合わせてカルロス登場。ハウリング気味ながら、そのプレイは軽快な中にも鋭さを感じさせます。カルロス健在です。しかし、まあ冒頭から勝手気ままな彼らしさが全開。彼自身のソロも長いのに、いきなりドラマーも含め全員にソロを回し、1曲10分をゆうに超える展開。モーションブルーのウェブサイトには「ステージの長さは約100分を予定」なんて書いてあったけど、こんな調子じゃ10曲もできないよ(笑)。

その後も、その場で思いついた曲の展開をバンドメンバーに耳打ちして伝えたり、次は"Hello There"をやると言っておいて「やっぱりそれはあとにする」と言ってみたり、気まぐれぶりは続きましたが、これにちゃんと付いて行っているOSAKA ROOTSの面々は偉いなぁ。過去の来日では、思い通りにバンドがついてこないのでカルロスが露骨にイラつく場面もしばしばあったもんね。彼の振る舞いになれていないとヴェテランでもかなり辛そうです。

バンドを気に入っているからでしょうが、この日のカルロスはやたらと上機嫌。メンバーにソロを回して、それをニコニコしながら見つめている。特にサックスの南あやこにはやたらと絡んでいる感じ。やはり、女性だと違うのね。

しかし、彼は自分のギターの音量を上げたくてしょうがないらしく、しきりにアンプのつまみを捻るんですが、その度にひどいハウリングが起きていました。アンプが原因とみたのか、2部では久米の使っていたアンプと入れ替えさせていました。でも、改善したようには思えませんでしたが。

1曲が長いのは最後まで続きましたね。2部なんてアンコールも含め約1時間の演奏時間でやった曲は僅か4曲。プログレじゃないんだから(笑)。おしゃべりも多かったけどね。

客席からやってほしい曲をわざわざ聞いて「わかった」といいつつ、実際には違う曲をやったり、最後まで勝手気ままなカルロスでした。でも、プレイは終始冴えまくっていましたね。B.B.キングのような甘くまろやかなトーンで弾いたかと思いきや、アルバート・コリンズ顔負けの鋭い切れ味にがらっと変身するあたり、表現力の幅は半端ない。感じるそのままが音に出ているんでしょうね。とにかく激しすぎるぐらいに激しいダイナミクスは彼らしいところです。1曲の中で聞こえるか聞こえないかギリギリのところまで音量を落としたあとに、いっきに音量を上げて激しく切り込む。そんな展開もしばしば。そんな感じでメリハリをきかせた展開なので、1曲が長くても、飽きはこないんです。でも、もう少しコンパクトにやったほうがいいとは思うけど。でもそれを無理やりやると彼のサウンドではなくなってしまうんでしょうね。

このライヴは告知が開催1ヶ月ほど前と結構寸前だったにもかかわらず、結構いい感じでお客さんは入っていました。僕の知っている範囲でも、ブルース好きの人たちが遠くから駆けつけていました。過去の来日よりも内容はよかったように思います。気まぐれなカルロスですが、新譜も2009年のPヴァインのライヴ盤以降10年近くご無沙汰しています。この勢いでそろそろ新しい作品も作ってほしいものです。

OSAKA ROOTS featuring CARLOS JOHNSON 2018
[ツアー日程]

4月24日(火)横浜  MOTION BLUE YOKOHAMA
4月26日(木)名古屋 TOKUZO
4月27日(金)大阪  Brooklyn Parlor OSAKA

[Setlist]
*1st set 19:30-20:25
Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
C.J.'s Swing
Flyin' High
Hello There
Jimmy Reed Medley (You Don't Have to Go - Bright Lights, Big City)

*2nd set 20:55-21:55
Mercy, Mercy, Mercy
Georgia on My Mind
Sweet Home Chicago
-encore-
Bluesman

[Personnel]
久米治樹 - guitar
南あやこ - saxophone
三木電 - bass
前田和彦 - keyboards
Rory Adam Johnson - drums
Carlos Johnson - guitar, vocals

[ライヴの写真]
-Motion Blue Yokohamaウェブサイトより-
http://www.motionblue.co.jp/photo/live/2018/04/26/osaka-roots-feat-carlos-johnson.html
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