2017/12/10

Neil Billington来日公演レポート  ブルース

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ニュージーランドはウェリントンのハーモニカ・プレイヤー、ニール・ビリントンが来日ツアーを行いました。早いもので、もう4回目の来日となりますが、過去3回はギタリストのマイク・ガーナーとのデュオという形での来日。あくまでもマイクがメインでしたが、今回は初めての単独ツアーです。

マイクがコテコテのブルースをやる人なのに対し、ニールはもう少し守備範囲が広いの特徴。今回は、単独ということで、マイクに合わせる必要がなくなった分、色々なタイプのセッションを重ね、ツアーを大いに満喫したようです。

ツアー初日のブライトブラウンでのライヴは、Lee(ピアノ)、菊田俊介(ギター)のブルース・プレイヤー2人との共演。この日ばかりは、以前のツアーと比べてもかなりブルース度が高いライヴでした。まずはニールがサニー・ボーイI世の軽快なシャッフル"You Got To Step Back"をノリノリに決めると、"Running Out of Time"へ。歳を取り、やりたいことは今やらなければ、というニールの決意が込められたオリジナル曲で、これもアップテンポでグイグイと前のめりな演奏でした。

冒頭2曲ニールのヴォーカルが続きましたが、これ以降は三人が入れ替わりで歌う展開。菊田、Leeの2人のやった曲の多くは2人は何度も一緒にやったことがあるものだと思いますが、そこにニールがアドリブで絡むと、また違って聞こえます。こういう一期一会の音を楽しめるのはブルースの魅力ですよね。

菊田が"Little By Little"を歌い出すとニールもお客さんも皆でOh, oh, oh…とコーラスを大合唱。ニールも楽しそうでした。

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2セット、ほぼストレートなブルースで通したショーでしたが、二部では、ちょっと雰囲気を変えてニールお得意の"Georgia on My Mind"をやりました。これも、このメンバーでやると、非常にブルース・フィーリング溢れる演奏で最高でした。

ニールは特にLeeが大のお気に入りになったようで、一曲やったあとに「もう一曲やってよ」と彼がリクエストし、彼女が二曲連続で歌う一幕も。彼は後で聞いても「Leeはピアノはもちろん歌もいい」と大絶賛でしたよ。

この1週間後に同じ中野のSweet Rainというジャズバーで、ジャズ・バンド(gt., wb, ds.のトリオ)とのギグもあり、そちらも見ましたが、ブライトブラウンとは一転、ジョン・コルトレーンの"Giant Steps"、"イパネマの娘"、"Stardust"、"Body And Soul"などなど、本当にジャズで通したショーでした。被っていた曲は"Georgia on My Mind"くらい。でも、それも本当にジャジーな演奏でしたよ。過去のツアーでは見ることができなかったニールの違った一面が見られて面白かったです。

ニールには、ブライトブラウンのライヴの前にインタビューをさせてもらいました。ライヴの休憩時間もお客さんとひたすら話し込む話好きのニール。

インタビューも「さあ、始めましょう」と言う前から、もう話し出している(笑)。あわてて、レコーダーをONにして、色々語ってもらいましたが、終わってみると、その時間、ゆうに1時間越え…。

インタビュー記事は、12月25日発売のBlues & Soul Records 139号に掲載予定です。よかったら、読んでみてくださいね。日本からも、アメリカからも遠く離れたニュージーランドの地でブルースをプレイするようになったニールのこれまでの歩みや、好きなミュージシャンなど色々語ってもらいました。話のほんの一部しか使えなかったのが心残りではありますが、面白い内容になっていると思います。

初来日以前には僕も彼のことは知りませんでしたが、その後来日を重ねるごとに地道にファンを増やしているようで、今回、各地の公演を追っかけているというファンの方もいました。どのショーもお客さんの入りはよかったそうなので、また来てくれるでしょう。

作品はまだありませんが(過去の来日ツアーで販売していたマイクとの5曲入りのミニアルバムのみ)、そろそろ作らなければ、と言っていたので、そちらも期待したいです。

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Neil Billington
Sat., Nov. 18, 2017
Bright Brown, Nakano, Tokyo

1st set (19:35-20:33)
1. You Got To Step Back (vo.-Neil)
2. Running Out of Time (Neil’s original, vo.-Neil)
3. Little by Little (vo.-Shun)
4. Messing Around With the Blues (vo.-Lee)
5. Black Rat Swing (vo.-Lee)
6. That’s All Right (vo.-Neil)
7. Shake Your Moneymaker (vo.-Shun)
8. Screamin’ (inst.)

2nd set (21:07-22:17)
9. Rockin' the House (vo.-Lee)
10. Up for It (Neil’s original, vo.-Neil)
11. Thrill Is Gone (vo.-Shun)
12. Help Me〜Bye Bye Bird (vo.-Neil)
13. Sweet Home Chicago (vo.-Shun)
14. Georgia on My Mind (vo.-Neil)
15. Got My Mojo Workin’〜You’re So Fine (vo.-Neil)
-encore-
16. Blues with A Feeling (vo.-Neil)

[Personnel]
Neil Billington - harmonica, vocals
Rie “Lee” Kanehira - piano, vocals
Shun Kikuta - guitar, vocals

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【過去の来日レポート】
初来日(2014年)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1532.html

二度目の来日(2015年)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1627.html

三度目の来日(2016年)LIVE MAGIC!
http://black.ap.teacup.com/sumori/1713.html

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