2015/12/16

のめりこみ音楽起業  ブルース

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「のめりこみ音楽起業〜孤高のインディペンデント起業、
Pヴァイン創業者のメモワール」
日暮泰文(著)
発行:同友館
ISBN: 978-4-496-04697-1
定価:本体1,900円+税
2010年8月27日発売

5年前に発売された本ですが、やっと読みました。いや、発売当時買ってはいたのですが、最後まで読まないままになっていたもので。(すみません!)

Pヴァイン・レコード(ブルース・インターアクションズ)の創業者の日暮泰文さんが、会社を興した当時から、その歴史を振り返りその間起こった様々な出来事、リリースした数々のレコードなどについて、当時の思いを率直に語っています。

Pヴァインがやってきたことを振り返っているだけでも、音楽ファンとしては純粋に面白いのですが、興味深いのは、音楽の読み物としての一面と、日暮さんの会社経営者としての視点を披露した経営哲学書の一面が同居しているところだと思います。そこはブルースという非メインストリームの世界で生きてきた日暮さんですから、在り来たりの経営指南書ではありません。世間一般で言われている経営者のあるべき姿に疑問を呈し、そんなステレオタイプな経営肌でなくても、会社は経営できるものだと説きます。

会社経営をするにあたって、会社が何年後にどういう姿になっているかというビジョンを持たなければならないように言われているが、自分は創業した際にそんなビジョンはあったかというとなかった。あったのは、音楽に対する思いとそれを一人でも多くの人に知ってもらいたいという気持ちだけだと。

みんなが利益至上主義に走ってしまってはこの世の中は面白くない。効率は悪いかもしれないけど、Pヴァインでは大手企業ではできない価値を広めることができたという自負が本書には溢れています。

2007年のスペースシャワーネットワークとの経営統合を決断した背景について語ったところで本書は終わりとなります。

日暮さんの独特な言い回しがやや難しいところはありますが、なるほどと頷くことが少なくない内容でした。

なお、この本はもともと、ウェブ上の連載でスタートし、その後それを広げて書籍という形になったものでした。そのウェブの連載は現在も公開されています。

日暮泰文「孤高のインディペンデント企業」
http://www.sogotosho.daimokuroku.com/?index=kokou
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