2015/3/20

訃報: Samuel Charters, 1929-2015  ブルース

音楽研究家のサミュエル・チャーターズ(サム・チャーターズ)が3月18日、スウェーデン・オールスタの自宅で亡くなりました。85歳でした。死因は不応性貧血(あるいは骨髄異形成症候群; myelodysplastic syndrome)という聞きなれない病名ですが、骨髄で作られる血球の異常という難病だそうです。

1950年代以降のブルースの歴史における彼の功績は大きく、ブルース・ファンならば少なからずともその恩恵を受けていると言えるのではないでしょうか。

1929年8月1日、ピッツバーグ生まれのアメリカ人ですが、1960年代後半にベトナム戦争に嫌気が差したことを機にスウェーデンに移住。以後、スウェーデンを拠点として活動を行っていました。

1950年代に出版した、「The Country Blues」が注目を浴び、1960年代のフォーク・ブルース・ブームの火付け役になったといわれています。また、1958年にはバハマに渡り、ジョセフ・スペンスを初めて録音、世界に紹介しました。同時期にライトニン・ホプキンズを再発見したことでも知られています。

1960年代半ばには、生々しい現在進行形のブルースを捉えた3部作「Chicago/The Blues/Today!」をプロデュース。ジェイムズ・コットン、オーティス・ラッシュ、オーティス・スパン、ジョニー・ヤングなどの演奏を捉えたこの作品は、ブルース・ファンのバイブル的な存在として、広く親しまれています。

また、スウェーデン移住後は、スウェーデンのソネット・レーベルで、「Legacy of the Blues」シリーズをプロデュース。スヌークス・イーグリン、アール・キング、ライトニン・ホプキンズなどのレコーディングをリリースしました。その他、ソネットではオーティス・ラッシュの「Troubles, Troubles」という現地録音のアルバムもプロデュースしています。

近年は以前のように話題にのぼることも少なかったですが、亡くなったと聞きさびしい思いがします。

ご冥福をお祈りします。
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タグ: Obituary blues



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