2006/7/28

Floyd Dixon R.I.P.  ブルース

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7月26日、偉大なるブルース・ピアニスト、フロイド・ディクソンが亡くなりました。77歳でした。直接の死因は腎不全とのことですが、ガンだったそうです。

昨年、久々の新作「Fine! Fine! Thing!」をHighjohnレーベルから出し、それがなかなかよかっただけにより残念です。秋には同レーベルからライブDVDもリリース予定です。これは2006年6月1〜2日、フィニックスのリズム・ルーム収録で、パイントップ・パーキンズ、ヘンリー・グレイがゲスト参加しているそうです。詳しくは http://www.highjohn.com/livecd1.aspx で。

初期こそチャールズ・ブラウンの真似っこっぽい雰囲気でしたが、"Hey Bartendar"をはじめ、フロイドのスイング感溢れるナンバーの数々はどことなく愛嬌があって、彼ならではの味でいっぱいでした。

先日のサム・マイヤーズに続き、またひとり貴重な存在が消えてしまいました。ご冥福をお祈りします。
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2006/7/24

Pasadena Blues Festival  ブルース

7/23(日)は、Pasadena Blues Festivalに行ってきました。前日に続いてとても暑い日でした。前日土曜日は、ウッドランド・ヒルズで気温119Fを記録したそうで(それって摂氏で言うと48C位じゃん、びっくり!)他の都市でも摂氏で40度以上は当たり前の世界だったようです。

午前11時前にパサデナに向けて出発したら、いきなり雨が降り出しました。雷も鳴っています。大丈夫か?と思いましたが、LAダウンタウン付近からパサデナがある北の方向を見たら、空が青かったのでまず安心。夜まで蒸し暑い一日でしたが、会場では雨は降りませんでした。よかった。

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フェスは、よく言えば形式張ってなくてのんびりしている、悪く言えばいい加減。会場に着いてもどういうシステムでどこで何をやっているのか全然判らず、スタッフに聞いても「自分の担当のことじゃないから判らない」という感じ。まあ第一回ということもあって、細かいことまで考えずにやってしまったんでしょう。

ロングビーチのブルースフェスなどはどんどんルールが増えてうるさくなっていたので、逆にそのおおらかさが新鮮でした。注意書きのようなものが殆どないし。でも、LA郡管轄の公園でルールが厳しいらしく、公園の建物の中以外での飲酒は禁止でした。こじんまりとした公園を丸ごと借り切り、施設のひとつの野外音楽堂がメイン会場、サブステージ(と言っても最大3人しか乗れない)がバーベキュー広場に立てられ、公園のあちこちに出店がちらほらという状況。

フェスの時間は正午から10PMまででしたが、4PMまではブルース・バンドのコンテストで、本格的にライブが始まったのは4時過ぎ。コンテストで優勝したKingpinsと言うバンドからスタート。カバー中心のバンドでしたが、なかなか力が入ってました。5番手でココ・モントーヤ登場。とは言え、まだ外は明るく、まだ6時くらい。それまでのバンドも悪くはなかったけど、ココはやはり貫録が違いました。飾らないストレートなブルースで、盛り上がりました。

続いてはマニッシュ・ボーイズ。基本的なバンドのメンバーは、Kid Ramos (gt.), John Marx (gt.), Tom Leavey (b.), Richard Innes (ds.)とキーボード(すまん名前忘れた)の5人。それにRandy Chortkoff (hp.), Mitch Kashmar (hp.), Johnny Dyer (hp.)が入れ替わりで入る形。このバンドはセッション・バンドなので、メンバーはそのとき都合がつく人がが入るのですよね。でも、この日のメンバーはいいラインアップで、のっけからすごいいいグルーブを生み出していました。

入れ替わりのハーピスト達はそれぞれ2曲ずつくらい。ジョニー・ダイヤーはマディーの曲で元気なところを聴かせました。そして、サプライズ・ゲストで登場したのが、マーシー・レヴィー!そう、70年代のクラプトンのバンドでコーラスをやってた人です。僕はこの頃のクラプトンが特に好きなので、これは嬉しいサプライズでした。マニッシュ・ボーイズをバックにやったのはアレサでお馴染みの"Rock Steady"。スラッとした細身に真っ赤なドレスで登場したレヴィーは声もすごく若々しくて驚きでした。かっこいい!新譜が出るそうで、これもチェックしたいところ。彼女はあとでセッション・バンドで再び登場し、クラプトンの"Lay Down Sally"もやってくれました。

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トリははるばるルイジアナからやってきたケニー・ニール。「暑いルイジアナからやって来たのに、ここもルイジアナみたいだよ」と暑さを笑っていた彼。生きのいいブルースを聴かせてくれましたが、"Things I Used To Do", "Since I Met You Baby"などゆったり目の曲の間に漂う空気が暑い夜空に気持ちよく響きました。ギターもハープもたっぷり披露してくれましたよ。最後は、ラップスティールを決めてステージを去ってきました。バンドメンバーは、b., ds., key.の3人。ベーシストは弟(兄かも?)でした。

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とりあえず、公園の中で一日ピクニック気分で気持ちのいい日曜日を過ごして満足したけど、あまり宣伝もしてなかった上に当日の猛暑もあってか、客足は非常に悪かったです。メイン会場の野外音楽堂は500人くらいは入りそうだったけど、最後までせいぜい100人程度しかいなかった。"1st Annual"とあったけど、来年もあるかは微妙かな?でも、是非頑張って続けてほしいけど。
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2006/7/22

北村氏の反応  音楽全般

AERAのニューオリンズ記事の続報です。
ライターの北村和哉氏のブログに僕の批判に対する彼の回答らしきものが掲載されていました。

http://www.rollonroad.com/
(7月10日の書き込み「裁判長殿、愛って何? 」)

正直、脱力しました。彼に愛とは何かを延々と語られてもねぇ。そんなことを言いたかった訳じゃないのに。なぜ彼の文章に愛がないと感じたかは彼と編集部に宛てたメッセージの中で、事細かに説明したはず。それには何にも答えてないんですよね。そもそもこの人ジャズフェスにも興味ないし、被災者にシンパシーも感じてないって、自ら言ってたじゃん。

問題のすりかえもいいとこだな。編集部はまだしも、こんなライターまともに相手にした俺がバカだった。
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2006/7/21

Sam Myers R.I.P.  

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アメリカのブルースMLからの情報によると、サム・マイヤーズが亡くなったそうです。咽のガンで闘病中でしたが、回復しつつあると聞いていただけに残念です。

古くは"Sleeping In The Ground"や"My Love Is Here To Stay"などの50年代のナンバーから、エルモア・ジェイムズのレコーディングでのプレイ、それにアンソン・ファンダーバーグのロケッツとの競演作にいたるまで、本当に好きでした。あの枯れた味わいのハープは、テクニックで出せるものではありません。彼の味でしょう。

70歳だったそうです。もう少し活躍してほしかったな。本当に残念。

うちのサイトに彼のインタビューを載せているのでよかったらみてね。
http://bluesginza.web.fc2.com/jj/smyers.html

ちなみにMLに訃報を流したのはこのインタビューをしたハッシュブラウンなので、情報としては間違いないと思います。
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2006/7/15

ヘンリー・バトラー観てきました  ニューオーリンズ

ヘンリー・バトラー、金曜日7/14の一部に行ってきました。彼の来日は、パークタワーのフェスに山岸潤史と一緒に来た2000年12月以来、5年半ぶりです。ソロ・ピアノとあって、ステージには大きなグランドが真ん中にバーンと横置きされてました。

会場後方からスタッフに手を引かれて登場したヘンリーは、ジャズのスタンダード"Sweet Georgia Brown"からスタート。ソロとあって、のっけからヘンリーの世界全開。アート・テイタムばりに早弾きのおかずを入れまくりで、メロディーやコードも変奏曲的にどんどん崩していく。曲名を言ってからプレイし始めたけど、そうでなければ何の曲だか判らなかったな、きっと。それは続いてプレイしたパーシー・メイフィールドの"River's Invitation"も同様。もともとゆったりとしたテンポの曲だけど、ヘンリーにかかるとまるで別物のよう。ニューオリンズ・ピアノというよりは、ジャズ・クラブを意識してかジャズ、クラシック的な色合いが強いインスト・ナンバーが続きました。

ふとチラシをよくみると"Henry Butler (p)"とある。歌は歌わないということなのかな、と思っていたら、開始後50分くらい経った頃、長いイントロの後に彼が突如歌い出しました。曲は、"Just A Little Bit"。でも、ピアノで弾いてたリフは、かなりアレンジされていたので、歌い出すまでは判らなかったです。力強いヘンリーの歌声が響くとそれまで大人しかった客席からは手拍子が。にわかに盛り上がってきました。やはり歌の力ってすごいね。続く、"Goin' Down Slow"も歌入りでした。やはり、イントロは長く、ピアノはアヴァンギャルドなヘンリー独特のアレンジです。

ゴスペルの"Down By The Riverside"はゆっくりしたテンポで歌い始め、最後にはアップテンポへ。やはりアップテンポになったときには盛り上がったなぁ。

力強いパフォーマンスながら、淡々と進めて行くヘンリー。ニューオリンズ色は?と思っていたら、「元々プレイする予定はなかったんだけど、ピアノがあまりにもよく鳴っているので」と言ってプレイし出したのがジェイムズ・ブッカーに捧げた"Dr. James"、ブッカーの"Classified"のテーマを元にしたインストで、ニューオリンズの空気を感じてきました。そしてラストはプロフェッサー・ロングヘア2連発。「プロフェッサー・ロングヘアは俺に言ったんだ『お前は俺と同じように弾く必要はないよ』ってね。そう言ってくれてよかったよ。だって、そもそも彼のように弾けっこないからね」と語ったヘンリーは「"Tipitina"をやるよ」と行ってプレイを始めましたが、その言葉通り、最初は「え?これが"Tipitina"?」と思ってしまうような、まるで違うフレーズを弾き出す。やがて、あのお馴染みのフレーズが登場し、歌い出しましたが、ゆったりとしたプロフェッサーの演奏とは対称的な力のこもったタッチ。合間におかずも入って来る。ヘンリーはどこまでもヘンリーだな、と思いました。

最後の"Mardi Gras In New Orleans"は、そんな中でも比較的プロフェッサーの雰囲気に近かったかな。やはり、彼はニューオリンズのプレイヤーなんだ。そう思わせる演奏で、ライブは幕を閉じました。ちょうど90分。アンコールはありませんでした。

つい先月のアラン・トゥーサンの公演もやはりピアノ・ソロでしたが、同じニューオリンズでありながら、対称的なステージだったと言えると思います。ヘンリーのバカテクの弾きまくりスタイルは好みの分かれるところだとは思いますが、そのスタイルを思う存分発揮したステージは観ていてある種清々しさを覚えました。バンドでシンセもあやつる姿も彼のスタイルですが、ソロ・ピアノでもやはり彼は彼でした。

残念だったのは、客の入り。金曜日にも関わらず、ひいき目にみても満席からはほど遠い状態。告知期間も短かったからしょうがない面もあるけど、久々の来日だったし、もう少し入ってくれたらなと思いました。

ヘンリーはニューオリンズの自宅がカトリーナで被災し、今はコロラドに仮住まいを置いているそうですが、彼がニューオリンズに帰って活動する日が近いうちに来ることを願わずにはいられません。

で!トゥーサンにバトラーと続いたニューオリンズのピアニストの来日、続いてはエディー・ボーにぜひぜひ登場願いたい!"Check Out Mr.Popeye"!!

いちおうセットリストね:
Sweet Georgia Brown
River's Invitation
St. James Infirmary
Au Bord de l'Eau
インスト(曲名不明)
North American Idiosyncrasy Suite - Mv. 1: The Blues
Just A Little Bit
Goin' Down Slow
Down By The Riverside
Dr. James
Tipitina
Mardi Gras In New Orleans
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