2013/4/30

シュギー・オーティス、39年ぶりの「新作」  ロック

クリックすると元のサイズで表示します
Shuggie Otis
Inspiration Information / Wings of Love


シュギー・オーティスの実に39年ぶりとなる新作。昨年2012年末に突然活動を再開し、先日来日までしたのは正直言って青天の霹靂でした。新譜とは言え、その内容は空白の期間にレコーディングした未発表曲集で、3作目の「Inspiration Information」とカップリングという変則的な形でのリリース。「Inspiration Information」にも4曲のボーナス・トラックが付けられています。

その新作「Wings of Love」のレコーディング時期は1975年から2000年までと幅広く、統一感に欠けるのは否めませんが、個々のトラックの完成度はかなり高く、アルバムとしてのクオリティは決して低くないと思います。ディスコ調な"Special"(1980年録音)や、シンセが前面に出た80年代ポップス調"Fawn"(1987年録音)など、時代を感じさせるものもあり。

ライナーの中のインタビューでシュギーは「ショービジネスから抜けたいと思ったことは一度もない。締め出されたんだ」と語っています。その真相はさておき、動向が伝わって来なかった間にも、黙々とアイデアを練って作品を積み上げて来たことが判り、ある意味感動的なアルバムです。ファンクやフリーソウルっぽさを感じさせる曲もあり、ブルースからは相当離れてしまっている印象ではありますが、その後の進もうとしていた方向性の片鱗が垣間見えて面白いと思いました。

壮大なスケールのタイトル曲"Wings of Love"は中でもかなりの力作。レコーディングは「Inspiration Information」から16年も経った1990年。その間創作意欲は失われてはいなかったのですねぇ。来日公演ではこの曲もしっかりやってくれました。

ライヴではまだ、ショービジネス慣れしていない感じもありましたが、思いのほかギターの腕も落ちていないようでしたので、是非次は完全な新録による新作アルバムを作ってほしいものです。

◆関連記事
シュギー・オーティス、59歳にして復活。来日公演レポート


[DISC 1: INSPIRATION INFORMATION, 1974]
1. Inspiration Information
2. Island Letter
3. Sparkle City
4. Aht Uh Mi Hed
5. Happy House
6. Rainy Day
7. XL-30
8. Pling!
9. Not Available
10. Miss Pretty (bonus track, 1974)
11. Magic (bonus track, 1971)
12. Things We Like To Do (bonus track, 1977)
13. Castle Top Jam (bonus track, 1971)

[DISC 2: WINGS OF LOVE]
1. Intro (1970)
2. Special (1980)
3. Give Me Something Good (1977)
4. Tryin' To Get Close To You (1976)
5. Walkin' Down The Country (1977)
6. Doin' What's Right (1975)
7. Wings Of Love (1990)
8. Give Me A Chance (1987)
9. Don't You Run Away (1977)
10. Fireball Of Love (1977)
11. Fawn (1987)
12. If You'd Be Mine (1987)
13. Black Belt Sheriff (2000)
14. Destination You! (1975)
0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ