「レディ・プレイヤー1」
あの、スティーブン・スピルバーグ監督がオタク趣味全開の原作をエンターテイメント全力振りで映画化した作品です。
貧富の格差が激化し、多くの人々が荒廃した街に暮らす2045年。世界中の人々がアクセスするVRの世界「OASIS(オアシス)」に入り、理想の人生を楽しむことが若者たちの唯一の希望だった。そんなある日、オアシスの開発によって巨万の富を築いた大富豪のジェームズ・ハリデーが死去し、オアシスの隠された3つの謎を解明した者に、莫大な遺産とオアシスの運営権を明け渡すというメッセージが発信される。
そんな感じで社会不安が増大して停滞した未来でVR廃人ばかりが跋扈する世界が描き出される本作ですが、冒頭のヴァン・ヘイレンの“JUMP”が流れるあたりから想像できる通り70〜80年代のポップカルチャーからゲームなど色々オタクなネタが満載のお祭映画になったます。ここ最近のスピルバーグ作品でもかなり振り切ったものになっており、普通思いつくけど権利関係とか面倒くさすぎて誰もやらないだろ!みたいな要素を全部突っ込めたあたりはスピルバーグの名前あってのことだと思われます。金田バイクとデロリアンが疾走する中T-レックスとキングコングが襲いかかるとか、それだけでこの映画のぶっ飛び具合が分かろうってもんですが、それにも増して熱いキューブリックの「シャインング」推しがヤバイ。とりあえず映画館に行く前に観ておくことをオススメします。劇場で思わず、志村うしろ、うしろ!って言いたくなる感じだ'`,、(´∀`) '`,、ガンダムが登場することは予告編とかで既に明らかになっていますが、観たのが字幕版だったので吹き替え版でセリフが「俺がガンダムだ」(CV:宮野真守)だったのかどうかは未確認。さらにジャンルとか色々越えたキャラクターが大量投入される最終決戦では、キャラが出すぎで何が出ているのか一見しただけでは判別できないですが、スポーンはいた気がする。つーか、劇場ではムリゲー(´Д`;)VR装置は日本だったらフルダイヴが流行ってますが、マイクロソフト謹製みたいな装置は設定年代ほどには未来感なし、演出上の都合かもしれないけど。
アメリカで「ソード・アート・オンライン」じゃなかった「アクセル・ワールド」をやってみたよ!みたいなストーリー自体はアップデートされた「ピクセル」で「グーニーズ」って感じでしたが、細かいことはいいんだよ!って風の思い切りが生んだ、日本国内ですらこんな競演できないのに、やってのけてしまうハリウッドの凄さが改めて思い知らされつつ、スピルバーグってまだまだやれるなって一本でした。

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