SILENCE SPEAKS

「狂気の山脈にて 1」<ラヴクラフト傑作集>
田辺剛

　映画はどうなってるのかサッパリですが、満を持して登場の狂気山脈のコミック化です。さらに三巻以上描いてくれるぜ！,､'` （　´∀｀）　,､'`

　知らない人は多そうですが、ストーリーの方は、南極探検隊が人類未踏の地で未知の存在に遭遇するって言うシンプルなものですが、宇宙的規模のヴィジョンが壮絶に提示されていく様とサスペンスフルな緊迫感が本編の醍醐味。まあ、「遊星からの物体X」の原作の元ネタと言っても過言ではない、かもしれない。ラヴクラフトの代表作とも言えるこの作品の序盤の緊張感と不安感を余すことなく描写しきってみせるあたりは満足感たっぷり。これが読みたかったんだ！と膝をたたく。そんなわけで、圧倒的な画力が要求される凄まじい作品で、これはこの先も期待せざるを得ない。

　いやホントに二巻で終るとかやめてください(´・ω・｀)

「The Outsider 田辺剛 Extra Works」
田辺剛

　「ラヴクラフト傑作集」シリーズの田辺剛、幻の作品集が新編集版で刊行。らしいですが、再録みたいで評判は微妙,､'` （　´∀｀）　,､'`まあ、初見なので、個人的にはうれしい。つーか、この作者の作品でラヴクラフト以外を読んだ事が無い。表題にもなっているラヴクラフトの「アウトサイダー」とかゴーリキやチェーホフ、さらにオリジナルも収録されていますが、何だこの人。最初から上手いんじゃないか( ´∀｀)でも、常にこのクオリティで描いているのを見ると、食べていけるのか心配になります。内容的には前に発売されていたものよりもダメっぽいですが、作者を応援する意味では買っとけって感じの一冊でした。

「仮面ライダー4号」

　そして、「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」からの続編です。

　2015年4月4日、泊進ノ介は同僚の霧子からの電話で目を覚ます。その直後、乾巧と桜井侑斗が危急を知らせに飛び込んでくる。彼らはショッカーとの闘いに赴く、それが自分達の運命を変えることになるとも知らずに…。

　オレは仮面ライダーと見ていたと思ったが、いつの間にか『All You Need Is Kill』を観ていたぜ…（´Д｀；）そんな感じのループ物になっているストーリーは、映画でマッハが死んだ事なぞ無かった事になっている世界で繰り広げられる謎めいたループ。マッハはいったい何回死ねばいいんだ,､'` （　´∀｀）　,､'`みたいな。歴史問題だったら、電王組のゼロノスが活躍する！かと思ったがそんなことは無かった。問題の4号は飛行機に乗ってきますが、割とどうでもよかった。そして、「仮面ライダードライブ」の番外編だと思っていたら「仮面ライダー555」の完結編だったぜ…。どうして映画だとこんなシナリオにならないのか、不思議です。

　終った後はファイズを全部観直したくなるような作品でした。しかし、ファイズの扱いって最新の映画ではどうなってるんですかね？

「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」

　そういえば観ていなかった及川ライダーが登場する仮面ライダー劇場版です。

　1973年2月10日。仮面ライダー1号、2号によりショッカーは絶滅し、世界に平和が訪れた…はずだった。突如現れた謎の戦士、仮面ライダー3号により1号＆2号は抹殺され、その瞬間、歴史の歯車が狂い出す。時は流れ2015年、全世界はショッカーの統治下にあり、泊進ノ介は仮面ライダーを倒すためにショッカーの一員になっていた。

　そんなわけで、歴史改変ものだよ！( ´∀｀)ショッカーが支配する世界…って、ファイズの劇場版のパクリじゃねーか！,､'` （　´∀｀）　,､'`なので、乾巧も出演だ！謎が明らかになっていくくらいまでの展開は、まあ許してやらんでもないですが、映画の売りみたいだったブレイド組の扱いがヒドイ。なんだこの雑魚感（´Д｀；）存在もセリフもギャグにしか見えない。そしてJは進撃の巨人扱い、うんいつも通りだ。割と扱いが良いのがブラックとゼロノスですが、南光太郎はいつも通りだった。珍しいゼロノスは続く作品でも出演するので、丁寧。そして何故始まったか分からないレースはチキチキマシンだった、うん知ってた。そしてニンニンジャー、お前らはいらない（´Д｀；）及川ライダーを立てるために全てを犠牲にしたって感じでしたが、あれマッハが死んでるよ！,､'` （　´∀｀）　,､'`

　そして、「仮面ライダー４号」に続く。なんだ、そのオチ（´Д｀；）もう、ライダー映画って全員扱いきれないんだから、面子を絞ったほうがいいとおもうんですよ、プリキュアみたいに。

「妖獣都市 邪体曼荼羅」 〈闇ガード〉
菊地秀行

　8年ぶりに帰ってきた！闇ガードシリーズの最新刊です。

　宝みづきは、セルフ・プロデュース・アイドルとして活動する女子高生。しかし、実は彼女は、伝説の〈闇ガード〉――滝蓮三郎と麻紀絵の血を引く、凄腕の戦士だった。人間界を狙う妖物が世界で同時多発テロを仕掛けようとしているのを、果たしてみづきは阻止できるのか!?

　滝夫婦の二人の子供の事は記憶に新しい…,､'` （　´∀｀）　,､'`わきゃないですが、いつの間にか出来ていた三人目の子供を主人公にした物語です。菊地センセーがどっかのテレビで観たらしい地下アイドルをネタに妖獣都市してみるお話は、アイドルなのにエロい事をされ放題だよ！な主人公の受難、じゃなかった壮絶な魔闘が繰り広げられるわけですが、冒頭からアニメ版「妖獣都市」を彷彿とさせる蜘蛛女との戦いで、割とテンションが上がる( ´∀｀)そして先生のテンションも上がっているせいか、最近の作品にしてはエログロが全力投球。蛇に襲われるってママンと同じ目にあってるな,､'` （　´∀｀）　,､'`次女は一応落ちこぼれ闇ガード設定なので、世界とか救ったりはしませんが、とりあえず脱ぐ。敵が強いのか弱いのか、いつも良くわからない妖獣都市シリーズの伝統通りの作品でした。

　しかし、山田一郎が多すぎてよく分からない…（´Д｀；）何だったんだ、こいつ。