SILENCE SPEAKS

「サイレントメビウスQD(2)」
麻宮騎亜

　伝説のバトルファンタジー巨編『サイレントメビウス』の続編第二巻です。

　えーっと、闇雲那魅の姪である凪と、ヴィジョネイルであるアイリーン・王の紹介編でした,､'` （　´∀｀）　,､'`しかし、レビアが三分割されてるとか、色々仕込んできてますが、このシリーズの結末はなかなか予想できない。

　でも、この異界のものとのバディとか協定とかのシチュエーションって完全に「妖獣都市」だよね…（´Д｀；）

「魔界都市ブルース ＜魔界＞選挙戦」
菊地秀行

　ネタ的には、伝説の没タイトル「ぽこち君」を彷彿とさせる「ぶうぶう区長選」の方がピッタリだったよ！な外谷さんが大活躍の最新作です。

　傲慢尊大なでぶ、トップ情報屋外谷良子が〈区長〉に立候補。直後、〈魔界医師〉メフィストとともに、無断で推薦人にされた人捜し屋秋せつらを機械戦闘員が襲撃した。やがて、せつらとメフィストは、選挙戦の陰で、〈新宿〉を呑み込まんとする暗淵に気づくが……。

　菊地作品の表紙に二度目の登場の外谷さんを中心に区長選が描き出されていきますが、あらすじほどは深刻さが無いのは勿論外谷さんだから,､'` （　´∀｀）　,､'`菊地作品では外谷さんの出番と面白さが比例するという伝統があることから、当然このお話も色々めちゃくちゃですが、外谷さんの傍若無人にさすがのせつらも突っ込まずにはいられない、そんな展開が天丼。せつらとメフィストも恐れる存在の出現で事態は混沌としていきますが、終わってみればいつものどこかで読んだような菊地展開。

　しかし、表紙のスリーショットって色々すげえな,､'` （　´∀｀）　,､'`

「シビル・ウォー」【限定生産・普及版】

　世界を激震が襲った。一つの悲劇をきっかけに、合衆国政府は超人登録法を可決。全てのスーパーヒーローに対し、正体を明かすよう迫った。登録法への対処を巡って二つに割れたヒーロー達は、ついに苦渋の決断を下す。それは正義を志す者達が二手に分かれて相争うシビル・ウォー(内戦)への茨の道だった…。

　そんなわけで、もうすぐ公開の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の原作に当たるコミックです。しかし、きっとすべてのスーパーヒーローが登場するわけではないので、原作って言われてもって感じに違いない。X-MENとかパニッシャーって大人の事情で映画に出ないよね？正義のために自由と規律の狭間で揺れ動くヒーローたちの葛藤が最悪の形で結実するストーリーは、いかにもアメリカらしい展開で、「バットマン vs スーパーマン　ジャスティスの誕生」でも見られるメディアの追求とか、社会との関わりを強く意識させていきます。有名だったりそうでなかったりするヒーローたちが大量投入されているコミックは、戦闘シーンもバトルロイヤル感が強まって迫力満点ですし、キャプテンとアイアンマンの一騎打ちも卓越した絵力もあって壮絶なものに仕上がっています。まあ、映画でこんなに登場するわきゃないので、絵的にはさびしい感じになると思われますが、マイティ・ソーとか出ないでどうするんだろう、この話（´Д｀；）

　一歩踏み入ると茨の道が待っているマーベル・ユニヴァース。うん、関連コミックを全部集めたりはしないぞ'`,、(´∀`) '`,、

「闇に這う者 ラヴクラフト傑作集」
田辺 剛

　H.P.ラヴクラフトの原作をコミック化するシリーズの最新刊です。

■ダゴン
　元ネタを知っている人が少ない有名フレーズ「窓に！窓に！」が登場する短編を原作にした一編。原作を読んだときに目に浮かぶ情景が忠実に再現されていく呪われた大地の描写に圧倒されます。

■闇に這う者
　「闇をさまようもの」の方が年季の入ったファンには通りが良さそうな、ロバート・ブロックいじめの一編'`,、(´∀`) '`,、最後期の作品なので完成度も高く、パロネタ界隈で人気のニャル様も登場の盛りだくさんストーリー。銀髪だったり、巨乳だったりはしないぜ！（´∀｀　）廃教会の描写とか凄まじいですが、ネクロノミコンが「死霊のはらわた」寄りデザインだった。

　あいかわらずのクオリティでラヴクラフト世界を堪能できる一冊でしたよ。この作者は、もう死ぬまでラヴクラフト作品、そしてコズミックホラーものをコミック化してくれればいいんじゃないかな。

「ビッグオーダー (9)」
えすのサカエ

　TVアニメ放送中！で盛り上がっているような盛り上がっていないような異能バトルコミックの最新刊です。しかし、主人公の声が一護さんとは意外すぎたな…（´Д｀；）

　世界滅亡を画策する瀬奈が呼び出した"神"を制しようとするエイジだったが、全く歯が立たなかった。そんなエイジの前に突如現れた柊は秘策があるというのだが…!

　うんあ、やっぱり生きてた'`,、(´∀`) '`,、みたいな柊の登場で更に事態が混沌としていく9巻ですが、国連も巻き込んで“神”を倒すために一悶着。当初の構想どおりなのかは分かりませんが、何とか終わりそう。まあ、すぐに第二部とか始まりそうですけど。

　しかし、アニメって何話くらいやるんだろうな。10話だったら何も話が終わらない。