SILENCE SPEAKS

「白の予言者 (２)」(道化の使命)
ロビン・ホブ

　女流作家による「ファーシーアの一族」シリーズの続編第二巻です。

　外島人たちの緊張関係が続く中、ドラゴンを求めて一行はアスレヴャルへと向かう。だが、そこで待ち受けていたのは、六公国に置き去りにしたはずの道化だった…。

　シリーズタイトルにも入ってる道化ｷﾀ━━━━━━＼(ﾟ∀ﾟ)／━━━━━━ !!!!!みたいな展開の二巻です。どうやって先回りしたんや！？みたいな謎解きはこの巻の終盤で明らかに！そんなわけで、氷上を行く一行には自然と謎の存在の脅威が襲い掛かります。さらにフィッツには娘の存在が王子に発覚するとか、道化との関係性とか相変わらず悩むべきことが満載。ドラゴン討伐にまつわる陰謀は更に謎めいていくし、フィッツから《技》が失われると言う事態の中、敵らしき影の存在も見え隠れして、伏線ってそこかよ！みたいな真相らしきものも明らかに。いや、大分忘れてたけど'`,、(´∀`) '`,、

　そんな感じで折り返しを迎えた一冊でした。

「銃夢火星戦記(2)」
木城ゆきと

　舞台は再び未来へ。森羅天頂武闘会を戦い抜いたガリィは自らのルーツを求め火星へと降り立つ。そこでエーリカと200年ぶりの再会を果たすのだが――。

　ガリィってLAST ORDERで最強になってんじゃなかったっけ？みたいなやられっぷりで始まる二巻。このストーリーはエピソードゼロじゃなかった！Σ（ﾟдﾟlll）ｶﾞｰﾝというわけで、ZOTTから三年後のガリィの新たな闘いが描かれるわけですが、始まったとたんに陰謀の真っ只中と言う、投げっぱなし展開、まさに銃夢'`,、(´∀`) '`,、まあ、そのうち明らかにされるだろう。しかし屍人兵士（ネクロ・ソルジャー）ってそんなに悩むほどのものかな？脳チップとか人間の境界があやふやなこの世界で気にしてもしょうがないよね！（´∀｀　）誰かにコントロールされるって言ってもこの世界そのものが色々アレだろ。そして、またあの人の登場、どこにでもいるな…（´Д｀；）

　さらに飛浩隆原案のSF短編が収録されていますが、植芝理一が描いたら凄そうって感じでした。

「ヘルボーイ:捻じくれた男」
原作：マイク・ミニョーラ

　ミニョーラがあんまり描かなくなっても順調に刊行中な最新刊です。

■捻じくれた男/リチャード・コーベン
　アメリカン・ゴシックホラーと言うべき、悪魔と人間の契約を描いた一編。アメリカの片田舎で繰り広げられる奇怪な物語が精密な筆致で描き出されます。でも、ヘルボーイあんまりいらないよね（´Д｀；）

■船に乗り込み海に出る奴ら/ジェイソン・ショーン・アレクサンダー
　有名な海賊黒ひげの首にまつわる因縁話。絵柄もあってエイブがやたらとカッコイイ！活躍はしないけど！'`,、(´∀`) '`,、

■モロクの礼拝堂/マイク・ミニョーラ
　久々のミニョーラ作ヘルボーイだよ！（´∀｀　）うんあ、やっぱこれだな！って感じです。

■ほくろ/ダンカン・フィグレド
　ヘルボーイが幽霊たちとポーカーする話。すごく短い（´Д｀；）

　そんなわけで、個性的な面々による絵柄の異なる作品集でした。まだ日本語版を刊行してくれて良かった良かったって一冊です。

「デビルマンサーガ 2」
永井豪とダイナミックプロ

　我が名はシレーヌ!!」
　人智を超えた力を放ち暴走する白縫=シレーヌ。
　周囲の制止を振り切り白縫の暴走を止めに向かった不動だが、予期せぬ事態に襲われる!

　えーと、そんなわけで、主人公はアモンのデーモン・アーマーを身に着けたよ！え、分かってるって？うん、皆分かってる'`,、(´∀`) '`,、過去のビジョンでアモンがさらっと天使にやられちゃったりしてるんですが、多分天使はゴッド・アーマーだろうな。ストーリーの方はデーモン・アーマーに翻弄されるみたいな展開で、何だか「ゴッドマジンガー」とか「デビルマンレディー」を思い出す。まあ、近年の永井豪っぽいって言えばそれまでなんですけど、微妙に盛り上がらない一冊でした。

　嫁の美樹は何か着るんですかね(´･ω･`)