「ヘリック最後の冒険」
田中光二
1986年に発表されたファンタジーシリーズの完結編です。
トロジァ戦争で、父・ゼノス神を勝利に導いた後、故郷に帰ろうとするヘリックにゼノス神が再び合いまみえる。ゼノスはトロジァの滅亡と自らの敗北を告げ、彼に新たな試練を課す…。
そんなわけで、最終巻です。トロイの木馬作戦がモチーフ通りに発動して、すっかり滅びてしまったトロジァはもう、ほとんど関係なく、ヘリックは冥府めぐりをさせられる羽目になります。とは言ってもSFなので、ペルシダーみたいな地下世界が広がっています。そこで、ミノタウロスの迷宮とアンドロメダの救出の件をやってみたりします、ヘラクレスなのにね!,、'` ( ´∀`) ,、'`サービス、サービス。さらにイカロスも登場しますが、ジジイだ、でも墜落しない。そして、またしても美女が現れて、恋仲になったりもしますが、世界の秘密の方が大変な事に。驚愕の真実が明らかになったりしますが、うん大体、ゼノスのせい(´Д`;)
人間と神々の関係性をSF的な解釈で、英雄譚に仕上げたSFとファンタジーの境界が曖昧だった時代の空気を感じさせるシリーズでした。

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