SILENCE SPEAKS

「わが名はヘリック」
田中光二

　1981年に発表された異世界ファンタジー小説の第一弾です。

　天に神々であるオリュポス族、地には人間が住まう地球型惑星アルゴス。その地で神と人との間に生を受けたヘリックは、並々ならぬ能力を発揮していく。周囲とは異なる存在である事に気づいたヘリックの冒険が始まる。

　もちろん、今現在紙で買えるわけはないので電子書籍だ( ´∀｀)
　そんなわけで、海外ファンタジーでは昔よく見かけた設定のお話です。まあ、最初に思い出したのは「大魔界」シリーズだけど。発表年が同じでこっちも田中だったな、そういえば。物語はSF色はほとんど皆無でギリシャ神話的なダイナミズムを持ったものになっていて、割と血なまぐさい。そうかと思えば、アマゾネスみたいな女人国も出てきたりで結構ごった煮感も強まります。まだ一巻なので、SF的な決着があるかどうか分かりませんが、継続して読書中。

　やっぱり「大魔界」シリーズって超異色だったんだなあ、と思う今日この頃。

「魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉11」
川口士 (著), 片桐雛太 (イラスト), よし☆ヲ (キャラクター原案)

　TVアニメ二期とか絶望的だよね！（´∀｀　）っていう美少女ファンタジー戦記の最新刊です。

　記憶を取り戻し、元通りの生活が帰ってきたかと思われたティグルだったが、彼の元にブリューヌ王国にザクスタン王国が侵攻を始めたと言う報せがもたらされる…。

　そんなわけで、なんだこのハーレム（´Д｀；）みたいな序盤のムードが一転して戦記になっていく11巻です。第二部のモヤモヤ感が大分薄まって大河戦記っぽい雰囲気が高まっていきますが、もちろん戦姫全攻略中のティグルさんのモテモテっぷりと修羅場寸前の女性陣のやりとりが(･∀･)ﾆﾔﾆﾔさせられます。そんな中でもシリアス展開まっしぐらのジスタート王はティグルを試そうと彼の真意を量る問いを投げかけていきます、ティグルさんの明日はどっちだ。まあティグルさんは魔弾の王よりもハーレム王の方が早くなれそうだけどな！'`,、(´∀`) '`,、陰謀めぐらすヴァレンティナに引っかきまわされそうなブリューヌでの戦いは、宝剣の行方や王女暗殺なども絡んで難しい局面に陥りますが、ティグルのお手並み拝見って感じです。

　次は夏頃とか書いてありますけど、急ぐと出来がアレな感じになりそうなので、田中御大より早ければいいんじゃないかなって思われます（´∀｀　）ところで、アルスラーン戦記ってアニメ化されてるけど今年出ないよね、きっと(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

「獣兵衛忍風帖」

　多分、昔観た気がする海外での評価の方が高いと言う川尻善昭監督のオリジナル忍法アクションです。ストーリーはもう20年以上前の作品なんで省略しますが、この頃の作品って割とちゃんとしてるのが多かったなあと、思い出補正じゃないな。アクションとか演出とか川尻作品だけに、古くならないし、完成度劇場公開されるだけに一級品。主役の山ちゃん含め、キャストも凄いし、もう三人ほどいませんけど(ﾉД`)ｼｸｼｸ
　まあ、もっと川尻作品が観たいなってことで。

　そして、獣兵衛忍風帖BURSTのPVが2012年…ホントに出来るんですかね（´Д｀；）いや、駄目だったら吸血鬼ハンターをお願いします。