「風神の邪教」 (タイタス・クロウ・サーガ)
ブライアン・ラムレイ
すっかりスーパーヒーローアクションになってしまって、どうするんだこれから…(´Д`;)みたいなタイタス・クロウ・サーガの最新刊です。
テレパスのハンク・シルバーハットは邪神の調査のため、北極圏へと向かう途上、目的であるイタカと遭遇し行方不明となる。だが、彼と精神感応を行っていた女性から、彼に関する恐るべき真実が明らかになる…。
今起こった事を話すぜ、「狂気山脈」のような作品を読んでいたつもりだったが、オレはいつの間にか「火星シリーズ」を読んでいた…。何を言ってるか(ry
そんな感じの、タイタス・クロウが影も形も無いサーガです,、'` ( ´∀`) ,、'`主人公のシルバーハットはどこのジョン・カーターだって言うキャラで、って書いた途端にかなりのネタバレですが、そんな話だから仕方ない。イタカに拉致されて遥かな惑星ボレアで繰り広げられるファンタジーアクションは、雪に閉ざされた世界で、狼とか白熊を駆って斧や槍でチャンバラ。イタカと人間の間に生まれた<風の巫女>とのロマンスとか、旅人から将軍、王様へと成り上がっていくあたりは完全にバローズ。ラストに地球で目覚めるとか言うオチじゃなくてよかったわー。しかし、邪神アクションになると邪神の格が底なしに下がっちゃうのが何だな。やつは四天王の中でも最弱ってセリフが思い浮かぶ。
最終的には無理矢理感のあるクトゥルーオチになったわけですが、今後このシリーズどうするんだ、いったい…。

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