SILENCE SPEAKS

「バンパイアハンターD 8 北海魔行 下巻」
原作：菊地秀行　作画：鷹木骰子

　菊地秀行の人気シリーズのコミック化第八弾です。とりあえず、このシリーズの最終巻となります。

　そんなわけで、せっかく作者も慣れてきたのに終了か…(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝみたいな。原作はまだたっぷりあるんだから、限界までコミック化してもらいたいものですが、もうボチボチお話のほうが劣化してくる頃合だから、この辺で良かったのかもしれない。そんなことより、巻末のあとがきマンガですが、ヒドユキセンセーの「そんな事書いたっけ？」のセリフには…


うん、知ってた'`,、(´∀`) '`,、きっと皆知ってた。

「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」
　平成VS昭和。どちらが勝利するか公開前の投票で決定するということでも話題になった仮面ライダー映画です。

　えーと、いつもの些細な事情で昭和と平成が争ってると見せかけて、やっぱり悪の組織をフルボッコにするという、おのれディケイド！みたいな話です。藤岡弘、とか半田健人とか仮面ライダーXの速水亮とか、ちょっと見たこと無かった面々が出演しており、出てくるだけで盛り上がる'`,、(´∀`) '`,、うん、乾巧って奴の仕業なんだ。まあ、出演者的には盛り上がるものの、ストーリー的にはいつものライダー大戦どおりに大雑把で荒っぽいわけで、この体育会系のノリには、整合性とか気にする人にはオススメできない。そもそもスーパー戦隊が出てくる時点で、色々ダメなわけでして…（´Д｀；）まあ、この物語の中では悪役ライダー役の板尾さんの演技は図抜けて良かったよ！それはそうと、鎧武の仮面ライダー一号フォームがクソだっさいんですが。

　こんなマジのイデオロギー闘争になりそうなネタはどうなんだろうなあ、と思いつつ次からはもっと新しい人を脚本に起用したほうがいいんじゃないかなって感じでした。書きたそうな人いっぱいいるでしょ？あのー黒淵さんとか、村枝さんとか（´∀｀　）ところで、鳴滝さんとモヤシの会話ってもはやギャグでしかないよね…。

「世にも不思議な物語 世界の怪奇実話&都市伝説」
レノア・ブレッソン (著), 尾之上 浩司 (翻訳)

　60年代のアメリカTV界で人気を博した超常現象再現番組≪世にも不思議な物語≫の中から10話を集めた傑作短編集です。

　内容の方は、あの「あなたの知らない世界」的な怪談めいたものとか、よく分からない系のものとか、一応実話と言うことになっているのでオチがついたりつかなかったり色々。短編小説のフォーマットになっているので、それほど実話とか言う感じもなかったりします。当時のムードとか考慮しないと良くわからないところもあったりしますが、まあストーリーは粒ぞろいの一冊でした。

　で、巻末の菊地秀行×平山夢明×黒史郎による座談会は菊地、平山の両巨頭が飛ばしすぎで、ちょっと黒先生が可哀相,､'` （　´∀｀）　,､'`

「十 〜忍法魔界転生〜(5)」
原作：山田風太郎 作画：せがわまさき

　山田風（以下略の五巻だよ！

　ついに魔界衆と相対する柳生十兵衛だったが、その凄まじい鬼気に圧倒されつつも、闘志をむき出しにしていく。三人娘から事情を聞いた十兵衛は紀州へと赴き、不敵な宣戦布告を仕掛ける…。

　さあ、戦闘も無いのに盛り上がって参りました,､'` （　´∀｀）　,､'`序盤の圧倒的な絶望感から、終盤のハッタリまみれの駆け引きの緊迫感が凄まじい、まさに溜めのエピソード。この辺りの山田節って色んなところに波及してるよね、菊地センセーとか荒木センセーとか。しかし、ここで次巻が来年とは…（´Д｀；）

「東京裏路地キリヌキ」
奥瀬サキ

　飲み会で三和出版の編集にクダを巻いたら何故か「お尻倶楽部」に連載することになってしまったと言う、掲載雑誌が雑誌だけにエロティックなイラストポエム集です。どの出版社も刊行を躊躇したと言う曰くつき。
　さすがに「お尻倶楽部」は購読していないので（´Д｀；）、連載の存在自体まったく知りませんでしたが、そもそも自身の作品でもエロティックな描写が少なくない作者だけに、フェティッシュで背徳的な作品が並べられています。まあ、絵柄的にそこまでエロティックにはならんけどな！とりあえず、「アナル爆弾」がバカっぽくて'`,、(´∀`) '`,、それよりもアレですよ、これが奥瀬サキの最も長い連載だと言う…うん、因果なものだ。

　一応18禁では無いとは思うけど、18歳未満は興味が無いだろう（´Д｀；）で、刊行を躊躇したのは売れそうになかったからだろうなあ。