「超時間の闇」 (The Cthulhu Mythos Files 10)
お題を決めてラヴクラフト作品へのオマージュを生み出すクトゥルー神話アンソロジーの第四弾です。
■大いなる種族/小林泰三
人間の脳に関する実験中に、自ら被験者となった科学者は自身が円錐状の肉体を持った存在になっていることに気づき…。言わずと知れた「超時間の影」の後日談なんだかよく分からないメタでSFな展開を見せる、色々やりやがった!みたいな小林節全開の一編。だが酔歩はしないぜ!'`,、(´∀`) '`,、
■魔地読み/林譲治
隣の県を統合しようとする恐怖政治を敷く市へ極秘任務のため向かっていた県職員である私は、列車内でのトラブルに巻き込まれ謎の女と出会う…。林譲治って読んだことあったかなあ、みたいな「記憶」と「ネットワーク」が存在の不確かさを生み出しつつ世界を侵食していくSFミステリー風コズミックホラー。敵の存在を変えればディック風SFホラーにもなりそうな一編。
■超時間の檻/山本弘
SFとかファンタジーでおなじみの作家による何年ぶりだよ、なゲームブック。パラグラフは少ないけど面白い。でも読みにくいからゲームブックはいーやーだー。
SFとかミステリー寄りになってしまう作品だけに、力作が揃えられておりクオリティ高め安心だけど、元ネタは読んどけ(´∀` )

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