「魔海船1 若きハヤトの旅」
菊地秀行
壮大な構想と言うと、あまり良いことが無かった気がする菊地センセーの最新シリーズです。
<海のものたち>と呼ばれる異形のものたちの脅威にさらされる海岸の村が壊滅したその日、ハヤトは自分の運命を変える冒険の旅へと向かうことに…。
そんなわけで、「美凶神YIG」みたいな世界観のファンタジーかと思ったら、トレジャーハンターシリーズだったぜ!みたいな話です。感情移入しにくい主人公を作らせたら定評のある菊池作品だけに、色々行動基準がはっきりしないハヤトを筆頭に、一巻だけに分からないことが満載で、ちっとも女らしくないヒロインとか、ライトノベルだったら絶対残るだろって言うヒロインがあっさり退場するとか、まさに菊地ワールド'`,、(´∀`) '`,、あ、エロは少なかったです。イキイキしている怪物たちの描写とか、奇妙な武器とか、ちょっと珍しい異世界的描写とか、お馴染みの要素と変わった要素が混濁していきます。
珍しく導入された変な単位とかで、一巻で明かされた衝撃の事実とか菊地マニアなら分かるべきだったな…とちょっと悔しくなるアッサリとしたネタバレで終わりますが、まあノンノベルじゃなくても良かったんじゃないかな、って作品でした。まあ、ライトノベル扱いだったらハーレム展開になりそうだから、まあいいか'`,、(´∀`) '`,、

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