SILENCE SPEAKS

「ジョン・カーター」

　今更説明する必要があるのか分からない、SF小説の伝説「火星のプリンセス」の満を持しての映画化です。

　原作は100年前に刊行されたって言えば、そんな小難しいストーリーはありませんので、映画の見所としては、火星の描写に尽きるわけですが、映像的にはほとんど文句の付け様のない仕上がりで、幻想的な火星の様子が忠実に描かれます、ウーラは全然凶暴そうじゃないけどな！まー、問題は脚本ってことになるわけですが、ジョン・カーターのキャラクター付けがおなじみの現代的アレンジとか言う代物で、トラウマ持ちの悩める主人公になってるとか、完全におかしいだろ…（´Д｀；）いいんだよ、ジョン・カーターなんだから古き良きアメリカの開拓精神を持ったマッチョで…。基本的に「インディ・ジョーンズ」と「スター・ウォーズ」を足して割ったような話なんだから、ジョーンズ博士みたいに迷い無く突っ走らないと、つーか原作はもうちょっと状況判断がまともだった気がする。さらに何でヒロインが戦ってるんだよ、現代的アレンジなんかいらねえだろ、デジャー・ソリスに…。

　まあ、その辺はいいだろう、あきらめた（´∀｀　）根本的に理屈っぽすぎるんだよね、この映画。黒幕とか最初っから出てるし、エヴァQみたいな手探り感が全然ないんだ、異世界の不思議っぷりが足りない。ついでに、タルス・タルカスの話は全面カットってあんまりだ。どうしてハリウッドで作ると普通の英雄譚にできないんだろうな(´･ω･`)「スター・ウォーズ」を始めとしてパクられ過ぎて、今更どうにもならない原作を頑張って映像化したことだけは誇れる映画でした。

「ストリッパー・ゾンビランド」

　あの『ゾンビランド』へのオマージュ満載、セクシーホラー・エンタテインメント!! ゾンビは全員ストリッパー! 半裸で踊り…人肉を食らう!

★ある意味ハーレム! ?トップレス・Tバックのゾンビが大量発生!
　そんなにトップレスのおねーちゃんはいませんでした、いませんでした(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

　みたいな、「ゾンビランド」に影響を受けたような受けてないようなゾンビ映画です。基本プロットとしては女性だけが感染するウイルスでゾンビ化するわけですが、その症状で生態がストリッパーっぽくなると言う…、うん考えた奴はバカだな'`,、(´∀`) '`,、ストリップ小屋を経営する父を持つオタク青年のサバイバルを軸に、無口なカウボーイと道中で合流した戦闘力の高い姉妹の四人で、姉妹の祖母が住むオレゴンのポートランドを目指して、大陸横断の旅に出るというロードムービー。オレゴンがストリッパーの聖地とか知らなかったよ！本当かどうか知らんが。ハイヒールが基本装備とか、ヒップホップを聴くとゾンビが踊りだすとか、チップをはずむと踊りだすとか、金に目が無いとか、うん考えた奴はバ(ry　そんなわけで、ゾンビ映画のオマージュとか、主に「死霊のはらわた」とかその辺、を絡めつつ手足とかポンポン吹っ飛ぶ、ストリッパー集めてヒャッハーしたいだけだろこの製作陣って言うゾンビ愛は何故か感じられるスラップスティック系エログロホラーでした。

「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」

　人気ダークファンタジーコミックを三部作で映画化するプロジェクトの第一弾です。

　そういえば、観ていました'`,、(´∀`) '`,、
　ガッツ役に仮面ライダーバースでお馴染みの岩永洋昭を起用して2Dと3Dを巧妙に組み合わせた作品ですが、おおむね原作通りに進んでいきます。スケール感の大きな画面は映画だなあ、って感じですが、原作に濃密に漂う情念みたいなものが何だか足りない(´･ω･`)まあ、本番は次からだけどな。岩永洋昭は思ったよりも上手くはなかった。まあ、“蝕”ではじければ、作品的には成功なので前振りには無難な出来だったんじゃないでしょうか。

　ベルセルク全編の映像化ってグイン・サーガ全編映像化並に大変な計画なんですけど、それもこれも売り上げ次第だ(`･ω･´)

「ビッグオーダー (3)」
えすのサカエ

　山口での核攻撃を阻止した星宮エイジたちだったが、義妹の急報を聞き大宰府へと向かう。義妹の病を治すために、エイジは能力者を求めて出雲へと向かうが―。

　そんなわけで、おなじみの「仁義無きシリーズ」はーじまーるよー＼(^o^)／広島といえば極道ものですが、ご他聞にもれず、ヤクザの抗争に何故か巻き込まれてしまうエイジ。国盗りゲームが始まるかと思ったが、そんな事はなかったぜ！'`,、(´∀`) '`,、一巻からちょくちょく出ていた黒幕も姿を現して、更に周囲の思惑が錯綜していきます。コメディパートとシリアスパートがどうもギクシャクしてなくもないですが、能動的な主人公の行く手がほとんど先手を打たれている閉塞感が漂い、今後の展開が全く読めない三巻でした。

　だが国盗りをしていたらヒロインを盗られた（´∀｀　）ごちそう様でしたっ

「クロス×レガリア 死神の花嫁」
著：三田誠 イラスト：ゆーげん

　吸血鬼とハイテク高校生が交錯するスーパー伝奇ロマンの第四弾です。

　馳郎とナタの前に現れた鬼仙兵器の少女と凶悪な青年は、ナタに対抗するもう一人の存在と、馳郎の幼馴染であった。幼馴染である灰岡ジンは自分こそが白翁になるはずだったと馳郎に告げ、彼らとの闘いを楽しもうとする。そして、そんな一同を鬼仙兵器を造りだした太乙真人が興味深く見つめていた…。

　三巻の思わぬ引きから、さらに新事実が明らかになっていくわけですが、とりあえず主人公組はコテンパンです'`,、(´∀`) '`,、凶悪カップルは思った以上にイカれてましたし、主人公に至っては電脳にすら慕われる始末、まったく何というハーレム…（´Д｀；）まあ、毎回病院送りになってる主人公ですが、自身の合わせ鏡のようなライバルによって、自らの決意を固めていきます。でも、新登場のパワーアップアイテムって主人公に何か特別な設定とか後付しないと死ぬよな、次は（　´∀｀）

　物語的には次巻への大きな引きとか無くなっちゃったので、今後の展開は全く予想できませんが、鉄球娘が敗北するのは分かった(`･ω･´)