SILENCE SPEAKS

「ビッグオーダー （1）」
えすのサカエ

　「未来日記」で一躍有名になった、えすのサカエの新シリーズ第一巻です。

　願いを能力に変える力を持った“オーダー”と呼ばれる異能者が跋扈する世界。その力によって幼いころ世界を破滅させかけた少年、星宮エイジは現在は力を隠して生活していた。ある日、彼のクラスに転校生がやってきて、彼の運命は大きく動き出す…。

　えーと、今度は主人公の少年がヒロインじゃありません！'`,、(´∀`) '`,、序盤はジョジョのようなスタンド能力者によるアクション、みたいな感じですが終盤では何だこの話、色々飛ばしすぎだろ…（´Д｀；）てな感じに。ヤンデレヒロインに味をしめたか、今作のヒロインは主人公の命を狙うドジっ子不死身少女と言う、色々属性満載だ！他にも、どうみても人外だ、このキャラ！Σ（ﾟдﾟlll）とか、山田風太郎っぽい要素もありそうで、今後の展開が楽しみな一冊でした。

「始末屋ジャック　地獄のプレゼント　上」
「始末屋ジャック　地獄のプレゼント　下」
F・ポール・ウィルスン

　2011年の終わりにクリスマスプレゼントｷﾀ━━━━＼(ﾟ∀ﾟ)／━━━━ !!!!!
　そんなわけで、始末屋ジャックのシリーズ最新刊です。

　激しい闘争を協力して乗り越えて和解したジャックと父トム。12月のニューヨークに父がジャックの元を訪ねてくることになった。空港で再会を果たした二人だったが、突如現れた武装集団によって、父は命を落としてしまう。失意の中、ジャックは兄であるトム・ジュニアと事態に対処するが、兄は大変なトラブルを抱えていた…。

　前作のちょっといい話はなんだったんだ…（´Д｀；）と思わせる急展開と予測不可能なストーリーで突き進んでいくわけですが、色々なことが起こりすぎて何が何だか分からないぜ！'`,、(´∀`) '`,、何かの伏線っぽい超古代の謎システムとか、これまでのお話で登場した人物の協力とか、長編連作ならではの仕掛けも満載で読んでてよかった感があふれだします。しかし、この刊行ペースはなんとかならんのか。昔みたいに毎月刊行と言う荒業がみたいぜ(´･ω･`)

　まあ、とりあえず
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│ジャック は スキューバ・ダイビング の スキル を て に いれた ！ │
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「フルメタル・パニック！　アナザー２」
原案・監修：賀東招二　著：大黒尚人　イラスト：四季童子

　「フルメタル・パニック！」のその後の世界を描き出す新シリーズの第二弾です。

　民間軍事会社D.O.M.S.に入社することになった市之瀬達哉だったが、急遽任せられた仕事で失態を犯してしまう。失意の中、学校生活へと戻った達哉の元に、アデリーナとクララが突如現れるが…。

　なんだこの幼女面白すぐる'`,、(´∀`) '`,、
　という感じで、アームスレイブ紹介作品になる予定だった物語は、謎めいた敵の出現で波乱含みに。名称募集の新型ASも何だかよく分からない名前に決定したと思ったら、おかしい機能装備で日本人の凝り性が炸裂中。再び主人公の同世代キャラクターたちが増えてきて、大きな展開が待ち受けていそう。しかし、M9がどんどんダメな方向に（´Д｀；）

　どうでもいいが、クララの教育は完全に失敗してるよね(´･ω･`)まあ、あの二人だからしょうがないか！(ﾟ∀ﾟ)それにしても、オノDの言葉はいちいち涙腺に訴えかけるな…。

「ダゴン」
原作：ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

　表題作「ダゴン」を含む4作品をコミック化した作品です。

■無名都市
　アラビア砂漠の奥深くに眠る古代都市に潜む恐怖を描く作品。荒々しいタッチの絵が割とフィットしたそれなりにイケてるコミック化してまあ良かったみたいな。

■ダゴン
　太平洋のど真ん中に出現した島で遭遇した悪夢を描く作品。絵はそんなに良くないけど、とりわけダゴンはいただけない（´Д｀；）

■魔宴
　古代から伝わる祝祭に遭遇した男を描く作品。特徴的な絵が悪夢めいた世界観に珍しくフィットしてます。「闇をさまようもの」は全く合わなかったけど'`,、(´∀`) '`,、

■神殿
　Uボートの乗組員が海底で遭遇したものとは…？作画はまあ細かい描写が色々と駄目だな（´Д｀；）

　そんなわけで、ラヴクラフト作品の中でもまさに悪夢世界と言うものを揃えた、クトゥルー神話以前のコズミックでオカルティックな要素が堪能できる作品集でした。でも、原作は読めよ！(ﾟ∀ﾟ)

「ニャルラトホテプ」
原作：ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

　ラヴクラフトが創造した存在、ニャルラトホテプが登場する三作品をコミック化した作品です。

■魔女の家の夢
　ある直線と曲線の交差とか奇妙な角度とか、科学的な要素とオカルティックな要素を組み合わせた作品。野口賢を目標にしているような絵はなんだこのラフ画って感じで誰か何とかしてくれ（´Д｀；）

■ニャルラトホテプ
　ラヴクラフトが見た夢を文章化した悪夢めいた作品。肝心のニャルラトホテプがどうよ？って感じではありますが、夢中のような閉塞感が漂います。

■闇をさまようもの
　盟友ロバート・ブロックをぶっ殺す作品。作画は気持ちは分かるが画力はどうなんだって感じです。

　そんなわけで、銀髪美少女だったり、巨乳だったり、美青年だったり、菩薩だったり色々忙しいニャルラトホテプの事がよく分かったらいいな！の一冊でした。まあ、原作を読んだほうがいいのは言うまでも無い'`,、(´∀`) '`,、