SILENCE SPEAKS

「ドクター・メフィスト　瑠璃魔殿」
菊地秀行

　魔界都市<新宿>の白い医師の活躍を描くシリーズの最新刊です。

　<新宿>に逃げ込んできた欧州の姫。クーデターを起こした大佐と怪しげな年老いた医師に追われており、護衛は不死者ただ一人。逃亡の最中に出会ったカップルに助けを求めた姫は、偶然遭遇したドクター・メフィストの処遇によって、敵味方からの争奪戦を持ちかけられる。複数の人格が共存する姫の持つ力とは？

　通信教育でも学べるジルガｷﾀ――(ﾟ∀ﾟ)――!!っつーか、そこらへんのチンピラでも外国人でも知ってるってどうよ(；´∀｀)まあそれはさておき、魔界都市シリーズのもう一本の柱のメフィストものです。相変わらずメフィは強すぎるので敵の能力がインフレ状態になってますが、他人任せにするという投げやり展開でちょっとは緊迫感が！あったらいいな！メフィスト及び関係者が並ぶ挿絵がカッコいい！けどキャバクラに入店するシーンだぜ！,､'` （　´∀｀）　,､'`多重人格の姫のキャラクターはどっかで読んだような感じですが、人格が変わって能力も変わるキャラには先達がいるからね。あ、そういえば、そのせんべい屋はいつの間にかカナダに旅行していました。何だか終盤の展開が思いつかなかったのか夢オチ（菊地ワールドでは夢になる）のグダグダになっちゃってますが、よく考えたらいつもと変わらなかったぜ！(ﾟ∀ﾟ)

「ドラマCD 這いよれ!ニャル子さんGX 〜フェイタルアトラクション〜」

　ラヴ（クラフト御大に捧ぐ）コメディのドラマCDの第四弾です。今回は遊園地でキャッキャウフフな話です。ルルイエランドだけどな！で、内容はいつもどおりです、終わり。

　それはさておき、暮井玉緒嬢が「聖痕のクェイサー」の華にしか聞こえない,､'` （　´∀｀）　,､'`あいかわらず、くぎゅうの妄想一人芝居も入ってるし、中の人ネタもいつも通り。まあ、浮かんでくる映像がニャルアニっぽくなっているのは多分悪い影響。それにしてもこの面子で普通のアニメが観たいよね！もちろんパロ規制とか無しで！,､'` （　´∀｀）　,､'`


　まあ、今回は“そげぶ”ならぬ

その
けいかくを
ぶちこわす

　“そけぶ”だな！(ﾟ∀ﾟ)

「戦争大臣 III 吸血博士」
遠藤徹

　異世界と現実の狭間で繰り広げられる闘争を描き出すダークファンタジーの最終巻です。

　黒い本の世界で国家Jはついに大国モビィ・ディックへの侵攻を開始する。大国がなす術無く蹂躙されている頃、現実世界へと帰還したスナークこと貫一は異世界の影響を受け荒廃していく世界を守るために行動を開始する…。

　絶望的な状況と思われた異世界での反抗がついに幕を開けるわけですが、派手なドンパチも無い平和主義の闘いは、本当の敵との本質的な闘争へと移行していきます。もっとも最近流行してないエントロピー的な闘争ですけどね！,､'` （　´∀｀）　,､'`まあ全体的なムードは一巻からほとんど変わりなく、それほど意外な展開とかもありませんでしたが、アメリカくたばれ！という強い意志はとっても伝わってきますた(｀・ω・´)

　世界情勢の縮図を示しつつ葛藤する両極端の要素がもつれ合っていく最終的にはストレートな結末を迎えた一冊でした。

「心臓狩り(1)移植された悪夢」
梅原克文

　「二重螺旋の悪魔」、「カムナビ」などで知られる作家の最新シリーズ第一巻です。

　突然の病で心臓移植を受け、その成功に安堵していた雅之はやがて奇怪な現象に悩まされる。嗜好の急激な変化、左足を引きずる癖、手首の異常な痒み、そして何者かに殺される悪夢──。折しも世間では有名人を殺害し心臓を奪う事件が頻発していた。そして彼の周囲にも不穏な人物が現れ始める…。

　心臓に意識が宿ると言う都市伝説的な題材をスーパー伝奇っぽい展開に仕立て上げる、疑似科学からオカルトへ変転する梅原節が満載の作品ですが、全三巻の第一巻ということで、色々な事が明らかにはされません。しかし、記憶や嗜好にとどまらない移植が発生すると言う、いろんな意味でトンデモ展開を直球で投げつけてくるあたりは、デビュー直後の作者の破天荒っぷりを思い出させます。謎の能力が微妙にキモいのは内緒だ(；´∀｀)導入部なので地味な展開に終始しますが、三巻で宇宙戦争になってても驚かないぜ！オレは,､'` （　´∀｀）　,､'`

「地底都市〈新宿〉」−魔界都市〈新宿〉−
菊地秀行

　十六夜京也の活躍を描く超伝奇アクション第五弾です。

　<新宿>の交差点に突如現れた少年は、魔界都市の地下に広がる大遺跡の3年前に出発した第二次調査団のメンバーだった。普通の大学生活を送る京也の前に黒い医師、そして怪異が共に現れ、彼はまたしても<新宿>へと足を踏み入れることに…。

　かませ犬じゃなかった屍さんｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!だがチョイ役。
　えー、テンプレ通りに生存者の情報から敵が現れて、さやかが攫われて京也が救出に向かうと言うお馴染みの展開。だが、ひどゆき先生が以前の話のネタを覚えていたとは…（´Д｀；）読者はもう割り切ってリセットしてるのにね！,､'` （　´∀｀）　,､'`黒いメフィストはまたタンメン喰ってるし、さやかの説得力もいつも通りですが、最後の敵は先生らしからぬ、いきあたりばったりの伏線が炸裂する驚きの展開だったよ！(ﾟ∀ﾟ)

　でも、京也のシリーズはもういいんじゃないかな(´・ω・｀)