「いつわりシャドー」
菊地秀行
せんべい屋とか白い医師とかパワーバランス無視の超人達の登場しない“魔界都市”シリーズです。
、「もうひとりの自分」を作り出す“いつわり師”シャドーの元に、かつて製作した“いつわり”が訪ねてきた。オリジナルが殺され、その仇を討ちたいというのだが…。
というわけで、白い医者がしょっちゅう使うことで有名な、人間の複製を作ることを専門にした謎の男を中心に、本体を殺された“いつわり”の令嬢を巡る抗争が展開されるわけですが、謎の男シャドーがご他聞にもれず“いつわり”満載と言うか誰が本体かすら分からない状態、って言うほど多人数では出てきませんが。菊地ワールドの重要テーマの“向こう側”の存在と世界の駆け引きとか色々盛りだくさんですが、割とシャドーの手法が姑息と言うか卑怯だろ物語的に…(;´Д`)な展開が連発なので、緊迫感はあんまり無い、どうせ“いつわり”だろ?みたいな。
まあ、そんなこんなで“魔界都市”シリーズでも叙情性の方が強い物語でした。続編は…まあ無いかな,、'` ( ´∀`) ,、'`

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