「交錯都市―クロスシティ―」
黒 史郎
メディアファクトリー社の第1回『幽』怪談文学賞にて大賞を受賞した作家の長編ホラーです。風の噂でクトゥルーっぽいと言う話を聞いたが中身は友成純一だったぜ!( ´∀`)
東京に起こる突然の異常気象。そんな状況は加速して地獄絵図を現出させていく。少女のような外見の少年と幼馴染の少女は果たして生き延びることができるのか…。
そんなわけで、状況的にはゾンビパニックホラーな展開なわけですが、謎めいたクリーチャーとかヘルレイザーみたいな異界の存在が出現したりで、カオス。グロテスクに変貌していく犠牲者から加害者に変わっていく人々が増殖し血生臭い臓物があふれ出す中、徐々に異界と化していく世界。主人公達は原因と関連のある三年前から眠り続ける少女を守り抵抗を続けますが、衝撃的な真実が訪れます。逃げる人数が多かったら、もっとガンガン人死にを出せたのになあ、と思いつつ一人だけ酷い目に合うのはどうなんだって感じですが、必要最小限の登場人物で構成してしまったので余裕が無いっぽい。終盤は決着を付けるためにゾンビは出ないしな!前作は読んでないですが、ロメロ三部作を踏襲するらしい…、だが、それなら篭城はスーパーマーケットだよね!(゚∀゚)
ライトノベル的にはニッチな需要しか無いと思われるホラー系ですが、制約が結構多そうなので、正直角川ホラー文庫とか光文社とかでやった方がいいんじゃないかな、売れないけど,、'` ( ´∀`) ,、'`
それはさておき、異次元のヴィジョンを現出できない絵師は失敗だったんじゃないかしら、この本的に(´・ω・`)

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