「スターシップ・トゥルーパーズ3」
ハインライン原作小説をポール・バーホーベンがかなり悪意に満ちて作り上げたSF映画の第三弾です。何をとち狂ってしまったか、とんでもない代物になってしまったパート2をすっかり無かった事にした、第一作からの正統続編になってます。
宇宙生命体バグとの戦いも長期化の一途を辿り、惑星ロク・サンに常駐しているジョニー・リコ大佐は最前線で戦い続ける。そんな中、司令官が基地へと視察に来るが、突如電磁バリケードが作動停止し、バグの強襲を受けて…。
そんなわけで、第一作の登場人物もちゃんと時間経過して出演する作品になっていて、SFホラー風味の第二弾って何ですか?みたいな政府による情報統制のテレビスポットを大量に投入して、管理社会と軍隊生活の二面攻勢で臨んだものの、第二作の大失敗が響いて、どうみても予算が足りない出来に成り下がってます(´Д`;)戦闘シーンはCGすら使わずシルエットとか、バグの描写もアップ少な目で遠景とか、そもそも展開として戦闘もしないで砂漠を歩いてるだけだよ!一応、バグによる精神攻撃とか宗教と戦争の関係を皮肉っぽく描き出していますが、第一作ほどのキレは無くガッカリ感が漂う始末。それでも、最後だけは予算を取ってみたぜ!みたいなパワードスーツことマローダーの登場はちょっと心躍ります、もっと活躍すれば良かったのに(´・ω・`)ショボーン
マノウォーっぽい歌とか笑いどころもありましたが、まあ少ない予算なりに嫌味っぽく仕上げて、まともに作って欲しけりゃもっと金出せや!と言うバーホーベンの心の叫びが聞こえてきそうな代物でした。

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